研究課題/領域番号 |
10041037
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
二宮 宏之 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (40014427)
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研究分担者 |
長谷川 博子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60192697)
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20180995)
川田 順造 広島市立大学, 国際学部, 教授 (50107835)
三浦 敦 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (60261872)
工藤 光一 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80255950)
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キーワード | 基層文化 / 身体技法 / 民俗慣習 / 伝統の創出 / 古層意識 / 祝祭文化 / 政治的表象 / 宗教意識 |
研究概要 |
本年度は、過去2年間にわたって行ってきた現地調査と資料収集に基づいて、日本において3回にわたり検討会を開き、総合的な分析を行った。メンバーの研究テーマは、伝統的職人の身体技法や出産技術・子育て慣習といった基本的な技のレベルから、近代における文化的伝統の創出と古層意識、現代人の宗教意識、近現代社会の国際的巡礼運動、農民社会の家族関係と民俗慣習、農業経営と森林経営、祝祭文化と近代の政治的表象といった課題にいたるまで多岐にわたるので、こうしたテーマをヨーロッパの基層文化の研究という共通の課題に収斂させるため、調査の成果について相互に討議し、最終的な報告書を作成した。報告書作成に当たっては、フランスの文化人類学者・歴史学者から随時助言を求め、また討議を交わして、研究の深化をはかった。なお、最終報告書をもとにしたフランス語版報告書も出版の準備を進めた。
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