研究分担者 |
山本 登志哉 前橋国際大学, 国際社会学部, 助教授 (60221660)
亀島 信也 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (90241108)
河合 優年 三重大学, 教育学部, 教授 (00144098)
竹内 伸宜 神戸海星女子学院大学, 文学部, 専任講師 (80216853)
坂元 章 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (00205759)
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研究概要 |
平成12年度は,7月に北京にておこなわれた国際行動発達学会(ISSBD)において,Culturaly specific affective structures : Their development and applicationというタイトルの下,シンポジウムを企画した。発表者は日本側から荘厳舜哉と河合優年が,中国から周念麗が,アメリカからMichael Lewisが参加した。 9月には上原明子,亀島信也,竹内信宜が昨年に引き続き,乳児保育所の観察に入った。前年度1歳であった子どもたちが,満2歳になって保育所に移籍する前の観察と,新しく1歳あるいは1歳未満で入所してきた子どもたちが,集団保育場面に適応していく過程の分析をおこなった。ただ問題は,これらの子どもたちに学習性無力感のような症状が散見されたことであるが,これは保育者が強権的に子どもたちに接する結果ではないかと考えられる。 12月から1月にかけて,山本が吉林省の延辺に再度入った。調査研究はおこなわなかったが,現地の教育研究所との間で従来おこなってきた,資料整理に従事した。 今年度を持って,調査研究はいったん終了したが,新しく基盤研究Sと基盤研究Aに,それぞれ先行研究を継続するプロジェクトが申請されている。また,色々試行錯誤や行き違いはあったが,中国側研究者との協力体制が確立したことが,何ものにもかえ難い成果であることを強調しておきたい。
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