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1998 年度 実績報告書

スラム地区住民の適応に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041041
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関大阪国際大学

研究代表者

山本 勇次  大阪国際大学, 経済学部, 教授 (50114806)

研究分担者 北森 絵里  天理大学, 国際文化学部, 講師 (40278875)
藤巻 正己  立命館大学, 文学部, 教授 (60131603)
江口 信清  立命館大学, 文学部, 教授 (90185108)
村瀬 智  大谷女子短大, 国際文化学科, 助教授
キーワード貧因の文化 / スラム / 貧因 / インド / ネパール / マレーシア / ドミニカ国 / ブラジル
研究概要

本研究の目的は、発展途上国の貧困層からなるスラム地区住民の貧困への適応の仕方、すなわち貧困に立ち向かうための文化的装置の存在を文化人類学的調査により明らかにし、それを通文化的に比較分析することである。
今年度は、ネパール、インド、マレーシア、ドミニカ国およびブラジルの5カ国の貧困層が生活するスラム地区の実態調査を実施した。それにより、スラム地区の人々の社会・文化的な貧困への適応の仕方、貧困に対処する人々の人間関係、文化の様式および価値観などについて、貧困者自身の実際の「声」がインタビューにより多数得られた。これは、貧困現象を当事者である貧困者の視点から考察するためには重要なデータである。また同時に、各社会の非貧困層による貧困層の捉え方が反映されると考えられる、当該の国々の政府機関による貧困問題政策のあり方についても、それぞれ文献収集を行いデータが得られた。これらの現地で収集されたデータは、今年度に得られた新たな知見である。それに基づき、現在、各国の実態調査によって得られたデータを比較分析し、各社会における「貧困の文化」の特殊性とその全体像を通文化的に比較分析している。
来年度は、日本民族学会全国大会の分科会において、本研究の中間発表を行いレビューを受ける予定である。さらに同5カ国のスラム地区における追加実態調査を実施し、「貧困の文化」概念の再検討に向けて本研究の総括を行い、最終的に「貧困の文化」の普遍的な特徴と各社会に固有の特殊な意味を解明し、成果とする。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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