研究課題/領域番号 |
10041069
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福井 勝義 京都大学, 総合人間学部, 教授 (60014510)
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研究分担者 |
佐藤 廉也 京都大学, 総合博物館, 助手 (20293938)
松田 凡 京都文教大学, 人間学部, 講師 (90288689)
栗本 英世 国立民族学博物館, 先端民族学研究部, 助教授 (10192569)
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キーワード | 北東アフリカ / エチオピア / 国家 / 民族 / 地方行政 / 生業戦略 / 再編成 / 民族言語 |
研究概要 |
本調査研究の目的は、北東アフリカにおけるエチオピアを主要な対象とし、周辺諸民族が激動する国家や中央との相互関係の過程で、どのような生業戦略をみいだし、新たな再編成をはかっていくかを、政治・経済・生業の諸点から実証的に浮き彫りにしていくとともに、こうした事例を詳細に分析していくことによって、国家と民族の関係をめぐる新たなモデルを模索するという世界的な緊急課題に、学術的な立場から貢献していこうとするものである。 上記の目的に基づいて、基礎的な行政資料収集をおこなった計画初年度(平成10年度)に対して、2年目の本年度は以下のような調査を実施した。 1. 初年度に踏査できなかった地域における地方行政資料の収集。 2. 医療・教育機関・道路などのインフラ整備を含む、国家による開発をめぐる地域の対応の調査。 3. 民族自治体制の整備に伴うさまざまな変化の調査。 これらの調査結果を相互に検討した結果、学校や道路建設に代表される国家による開発計画に対し、民族によって異なる対応(積極的受容、抵抗、一部の階層による受容など)がみられることが明らかになった。これらの要因は、開発に伴う利益享受の不均等に起因することのほか、各集団の文化システムの相違によるものであることがわかった。これらの成果によって、「国家政策の影響を視野に入れたエスノシステムの相互比較」という最終年度の検討課題がより明確化されたと考えられる。
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