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2000 年度 実績報告書

オーストラリアの大都市における社会参加の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041074
研究機関岡山大学

研究代表者

野邊 政雄  岡山大学, 教育学部, 助教授 (90218347)

研究分担者 蘭 由岐子  賢明女子学院短期大学, 生活学科, 助教授 (50268827)
蘭 信三  京都大学, 留学生センター, 助教授 (30159503)
鯵坂 学  同志社大学, 文学部, 教授 (60135960)
キーワード社会参加 / メルボルン / パーソナル・ネットワーク / 集団参加 / 女性 / 中産階層 / 近隣関係 / ネイバーフッド・ウォッチ
研究概要

野邊は2000年7月から8月にかけてメルボルンに行き、オーストラリア人のパーソナル・ネットワークについて聞き取り調査をおこなった。1999年にメルボルン大都市圏の東南部にある中産階層地域で女性を対象にパーソナル・ネットワークと集団参加についての面接調査をおこなった。2000年度はこのデータを分析し、次のようなことを発見した。メルボルンの女性はあまり近隣関係を組織していないが、その都市内で豊富な友人関係を持っている。友人関係はメルボルン大都市圏全体にわたって広がっているのではなく、メルボルン大都市圏の東南部に集中していた。中産階層の人々はメルボルン大都市圏の東南部に住み、労働者階層の人々はその北部や西部に住むというように、メルボルン大都市圏では社会階層による住民の住み分けがおこなわれている。中産階層の人々は中産階層の人々と社会関係を取り結ぶから、友人の多くがメルボルン大都市圏の東南部に集中していたという結果が得られたと考えられる。メルボルンの女性が組織するパーソナル・ネットワークの規模は日本人の女性のそれよりも格段に大きい。こうした発見を「「メルボルンに居住する女性のパーソナル・ネットワーク調査」の基礎分析」という論文にまとめ、『岡山大学教育学部研究集録』に発表した。鰺坂は2000年11月から12月にかけてメルボルンに行き、ネイバーフッド・ウォッチという地域住民組織についての聞き取り調査をおこなった。蘭信三は2001年2月にメルボルンに行き、日本人と日系オーストラリア人の聞き取り調査をおこなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野邊政雄: "「メルボルンに居住する女性のパーソナル・ネットワーク調査」の基礎分析"岡山大学教育学部研究集録. 第115号. 29-55 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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