研究課題/領域番号 |
10041094
|
研究種目 |
国際学術研究
|
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
ベフ ハルミ 京都文教大学, 文化人類学科, 教授 (60288678)
|
研究分担者 |
KLEINBERG Ji 米国カンザス大学, 経営学部, 教授
WHITE Merry ボストン大学, 文理学部, 教授
湯浅 政恵 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (70275395)
白石 さや 京都文教大学, 人間学部, 教授 (70288679)
|
キーワード | グローバリゼーション / グローバル化 / カラオケ / 日本型グローバリゼーション |
研究概要 |
1. スタンフォードでのワークショップでは、各自前もってグローバリゼーション論についての意見、批評を配布し、それに基づいて議論し、共通点・合意点を確認した。また、各メンバーは調査計画を提示し実証的データの相互関連性を打ち出した。それによって、日本のグローバリゼーション・モデル構築への各自の分担を確認した。 2. Kellyは実地調査にかかり、実証的データの収集を開始した。イギリス各地において日本の大衆文化(カラオケ・アニメ・漫画)が広く取り入れられていることが分かった。その中でもカラオケは広い分布がある。しかし、そのあり方にはイギリス独特の変容が見られる。 3. Cwiertkaは、実証調査を始めオランダ各地における日本食のあり方についてデー夕を収集した。食料品店での日本食品の種類、値段またその流通について調べた。日本食レストランは中流から上流に位置し、大衆文化の一環にまだなっていない現状が分かった。 家庭食としては駐在員、留学生などの日本人以外ではまだ普及していない。日本人家庭でもバリエーションがあり、配偶者がオランダ人である場合はそうでない場合と比べて日本食は少ない。妻がオランダ人である場合は特にそうである。 4. ベフはカリフォルニア日系人の間に少なくとも5種類の日系社会があることを確認した。それは、(1)戦前からの日系社会、(2)戦後移民の日系社会、(3)、日本企業の派遣駐在員社会、(4)旅行社、日本食品店など駐在員社会のインフラを構成する社会、(5)留学生、研究者、芸術家などの社会がそれである。
|