研究課題/領域番号 |
10041098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
瀬田 智恵子 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70280542)
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研究分担者 |
池田 輝政 名古屋大学, 高等教育センター, 教授 (90117060)
苑 復傑 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80249929)
吉田 文 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10221475)
佐藤 智美 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (80240076)
坂本 辰朗 創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 通信制大学院 / イギリスの遠隔大学院 / アメリカの遠隔大学院 / カナダの遠隔大学院 / オーストラリアの遠隔大学院 / 中国の遠隔高等教育 / バーチャル・ユニバーシティー / Universitas 21 |
研究概要 |
わが国において通信制大学院が制度化されることを視野に入れて、先進的な外国の大学院の新しいメディア利用による通信制の授業形態がどのような社会的、教育的条件のもとに経営されているかを調査比較した。大学院教育の質を保証するためにメディアテクノロジー、教育プログラム、学習者サービス、教員研修、学習評価、組織運営などがどのように有機的に組織・統合されているかに焦点を当てた。 平成10年及び11年度は、イギリス、アメリカ、カナダを、12年度は、オーストラリア及び中国を訪問調査した。特に11年度は「バーチャル・ユニバーシティー」を、12年度は国際的教育市場における中国の状況に着目した。 すべての国の通信制大学院に共通していることは、MBA,Health Services、教育学など、修士課程に主力をおいた専門職業教育、リカレント教育、リフレッシュ教育の機会として十分に機能しており、その歴史と経験が社会的に定着している。 メディア活用という視点からは、「アメリカ及びカナダ」と「イギリス」では違いがある。前者では、オンラインを中心として教育プログラムが編成され、対面授業を全くしないプログラムが編成されているケースがある。後者は「チューター」と「宿題」を基本としたプログラム編成で、「コンピュータの導入は授業に不可欠か?」を吟味の上でメディア・リテラシー、コスト、簡便性にも配慮している。これは「バーチャル・ユニバーシティー」のコンセプトにも現れ、アメリカではオンラインを利用した、面接授業をせずに単位習得ができる仕組みを含意している。イギリスでは、ウェブベース教材の共同開発やウェブベースの教授・学習等の例があるが、何らかの形でのface-to-faceの授業を重視している。 イギリス、オーストラリアにおける「遠隔大学院」コースは、海外、特にアジア地域での展開を志向しつつあり、その中でも、中国の教育市場に対する期待は大きい。
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