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1998 年度 実績報告書

古生代前期の島弧-海溝系の復元-ゴンドワナ東縁を例に

研究課題

研究課題/領域番号 10041102
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関北海道大学

研究代表者

渡辺 暉夫  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40135900)

研究分担者 リーチ エバン  シドニー工科大学, 教授
オフラー ロビン  ニューカッスル大学, 准教授
角替 敏昭  島根大学, 教育学部, 講師 (50252888)
佐野 栄  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10226037)
兵藤 博信  岡山理科大学, 自然科学研究所, 講師 (50218749)
キーワード蛇紋岩メランジ帯 / 原生代後期-古生代初期 / エクロジャイト / 島弧 / ニューイングランド褶曲帯 / MORB,SHRIMP年代
研究概要

今年度はクイーンズランド州北部のグレイ・クリーク周辺の原生代後期-古生代初期の蛇紋岩メランジ帯,クイーンズランド州中部の古生代前期以前の岩石の分布地域,ニューイングランド州の蛇紋岩メランジ帯(ニューイングランド摺曲帯およびラクラン摺曲帯)の変成岩類の産状調査を行なった.これらの採集した岩石の基礎的岩石記載を行ない,さらに一部の地域について主成分および微量元素の分析を行なった.
また,Ar-Ar年代測定の準備とRb-Sr,Sn-Nd同位体の分析を開始した.このうち,ニューイングランド摺曲帯の蛇紋岩メランジ中から採集されたエクロジャイト(産地はアタンガとポート・マッコウリー)について岩石化学および鉱物化学的検討が詳しく行なわれた.
ポート・マッコウリーのエクロジャイトは白雲母-藍閃石片岩中の一部のレイヤーに残っているにすぎないが,残存鉱物としてザクロ石,ローソン石,オンファス輝石などがdiscrete grainとして自雲母-藍閃石片岩中に残っていることも多いことが明らかとなった.アタンガのエクロジャイトはハンレイ岩中にいくつもの小岩片として取り込まれ,両岩相の接触部は漸移的である.ハンレイ岩中にはエクロジャイトと同組成のザクロ石,オンファス輝石を残すことがある.エクロジャイトはMORB組成であって,ハンレイ岩はエクロジャイトに似るがY含有量の少ないものから順次ボニナイトまたはバハイト組成に近いものが認められる.エクロジャイトは570Maのハンレイ岩は460MaのジルコンSHRIMP年代を示すので,原生代末期に沈み込み高圧変成作用を受けた海洋地殻が古生代初期にプリミティブな島弧のマグマ形成の場に持ち込まれたものと考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Watanabe,T.: "Latest Neoproterozoic Gondwana Eastern margin" Gondwana News Letter.2(in press). (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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