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1999 年度 実績報告書

南米・パタゴニア地域における完新世の氷河変動と近年の氷河変動機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10041105
研究機関筑波大学

研究代表者

安仁屋 政武  筑波大学, 地球科学系, 教授 (10111361)

研究分担者 幸島 司郎  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (60183802)
小林 俊一  新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 教授 (70001659)
成瀬 廉二  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (10002099)
白岩 孝行  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (90235739)
キーワードパタゴニア氷原 / 氷河変動 / 氷河変動機構 / 氷コア
研究概要

今年度のパタゴニアの調査は4班に別れて、10月下旬から12月下旬まで行われた。幸島、白岩、竹内、久保田、カサッサ、リヴェラ(以上チリ)はパタゴニア氷原の涵養量を推定するために南氷原のティンダール氷河涵養域の1760m地点でボーリングを11月から12月にかけて行った。稀に見る悪天候について47m掘削し、コアの現地観察に加えて氷のサンプルを採集した。分析はこれからである。安仁屋は北パタゴニア氷原のソレール氷河とその周辺の谷の垂直写真の撮影、ならびに北氷原の溢流氷河末端の斜め写真撮影を行った。垂直写真を1986年に撮影した同様の写真と比較することにより、14年間で氷河表面の状態がどのように変化したかを解析する。また実体視可能なように撮影してあるので、去年現地調査したソレール川の谷のモレイン分布の判読に資する。氷河末端の斜め写真は氷河変動を把握するためのものである。成瀬、小林、スクワルチャ(アルゼンチン)は南氷原のペリート・モレーノ氷河でカービングの観察、および湖の測深を行った。いずれもモレーノ氷河のダイナミクスを研究するデータの一つである。さらに、スクワルチャ、デルヴァジェ(アルゼンチン)、安仁屋は南氷原のウプサラ氷河域で調査を行った。スクワルチャはウプサラ氷河の最近の急激な後退のメカニズムを解析するための湖の測深、デルヴァジェはアルヘンティーノ湖の完新世の環境変遷を明らかにするための湖底堆積物の採集、安仁屋は側谷の一つのヴァカス谷の過去2000年程度の環境変化を明らかにするために氷河地形の調査と年代測定の資料の採集を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.ANIYA and R.NARUSE: "Late-Holocene Glacial Advances of Glaciar Soler, Hielo Patagonico"Trans.Japanese Geomorpholonical union. 20・2. 69-83 (1999)

  • [文献書誌] C.Warren and M.Aniya: "The calving glaciers of southern South America"Global and Planetary Change. 22・1-4. 59-77 (1999)

  • [文献書誌] M.ANIYA et al.: "Variations of Patagonian glaciers, South America, using Radarsas・・・・"Canadian Journal of Remote Sensing. (2000)

  • [文献書誌] M.ANIYA es al.: "Varition of some Patagonian glaciers, South America,using RADARSA"Science Reports, A, Inst, of Geosci, Univ of Tsukuba. 21. 23-38 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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