研究課題/領域番号 |
10041110
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉井 譲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00158388)
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研究分担者 |
峰崎 岳夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60292835)
青木 勉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10251414)
宮崎 聡 国立天文台, 天文機器開発実験センター, 助手 (20290885)
片坐 宏一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (70242097)
小林 行泰 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 教授 (50170361)
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キーワード | 観測的宇宙論 / 活動銀河核 / 赤外線検出器 / 時間変動 / 宇宙塵 / 自動天文観測 |
研究概要 |
1.観測に必要な望遠鏡は工場で主要な部品の製作を終了し、仮組み立てを始めた。望遠鏡は経緯台式で経度軸、経度軸受け、主鏡サポート、副鏡焦点調整機構、緯度軸、緯度軸受けなどの他、全体を制御するためのソフトウェアの開発も進めた。これで、観測機器まで含めた総合的調整を始める準備が整ったことになる。 2.ハレアカラ観測所では望遠鏡設置予定ドームの改修のための作業に着手した。またWWWを用いて気象データ情報を蓄積し観測地の統計的評価を行った。 3.多波長カメラは室内実験による光学系の調整を行い、電気系の最適化と性能試験を行なった。これらの試験実験の結果、読みだし雑音や結像性能など必要なの性能が実現できていることを確認した。 4.広視野カメラは機械部分の設計が終了し、これからCCDの評価実験、実装の準備が整った。 5.遠隔自動観測に必要な天候・雲量監視装置の開発を継続し、望遠鏡や観測装置の制御を統合する天文台自動観測システムの開発を進めた。さらに、シュミレーションによるソフトウェアの試験を開始した。観測に使われるネットワークの確定し、観測時に用いられるプロトコルなども、実験作業を行いながら決定した。 6.観測天体選定のために宇宙研や木曽観測所で350個の活動銀河核について可視から近赤外までの測光観測を行なった。それらのスペクトルを求めるとともにかなりの割合の活動銀河核が変光することを見出した。さらに変動の時間差が小さい近傍の活動銀河核について可視から近赤外までのモニター観測を継続した。 7.予備観測のデータ解析を通じて本観測での解析手法を検討した。すなわち、一次解析は自動で行い、高速で実現される必要がある。米国光学天文台の開発したIRAFをベースに必要な解析のコンポーネントあるいは解析に必要なソフトウェアパッケージを開発した。
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