研究課題/領域番号 |
10041111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平 啓介 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)
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研究分担者 |
須賀 利雄 東北大学, 理学研究科, 助教授 (70211977)
小賀 百樹 琉球大学, 理学部, 助教授 (50153515)
川辺 正樹 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40143549)
加賀美 英雄 城西大学, 理学部, 教授 (50013561)
花輪 公雄 東北大学, 理学研究科, 教授 (40142921)
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キーワード | 世界海洋観測システム(GOOS) / 海洋予報 / 北東アジア(NEAR-GOOS) / 縁辺海 / 日本海 / 東シナ海 / 海底ケーブル / 海洋モニタリング |
研究概要 |
ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)は気候変動に果たす海洋の役割の解明、海洋資源の利用、汚染のない健康な海の維持、沿岸域の保全などのために世界海洋観測システム(GOOS)の構築を推進している。日本海、黄海、東シナ海の北東アジアの縁辺海について、日本、中国、韓国、ロシアが観測データを共有して毎日の温度、塩分、流速などの海況を把握するシステム(北東アジア地域計画、NEAR-GOOS)を作り上げた。GOOSの目標は海洋予報によって達成されるが、現状の観測データでは不足であり、海底ケーブルを用いた縁辺海に流入する海流のモニタリングなど新手法を導入して国際協力による実現を推進する。 今年度は沖縄からの海底ケーブルのフィリピン側ルソン島の陸揚げ地点について現地調査を8月に行い、現在は良好に計測されているが接地極の再工事が近い将来必要なことが判明した。英国における海底ケーブル計測の研究打ち合わせを2月に実施し、潮位データとの比較について知見を得た。GOOS地域活動の研究打ち合わせをシンガポール(4月)、オーストラリア(9月)、ロシア(10月)、中国(10月)で行い、各種プログラムを活用した海洋モニタリングの強化策を図った。GOOSの世界的な構築について米国(5月)、フランス(10月)に国際ワークショップがあり、海洋物理観測を主体とする初期計画の推進とエルニーニョ等の大気海洋変動の長短期予報の社会経済効果を広報することになった。
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