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1999 年度 実績報告書

インドネシア高層気象データベースの構築による赤道域準2年周期気候変動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10041117
研究機関神戸大学

研究代表者

山中 大学  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30183982)

研究分担者 松本 淳  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
西 憲敬  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00222183)
荻野 慎也  京都大学, 超高層電波研究センター, 日本学術振興会 特別研究員
北 和之  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30221914)
橋口 浩之  京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (90293943)
キーワードインドネシア / 高層気象観測 / データベース化 / 大気波動 / Hadley循環 / 偏東風ジェット気流 / 準2年周期変動 / エルニーニョ南方振動
研究概要

本研究の目的は,これまで"気候学上の空白領域"となっていたインドネシア「海洋大陸」域の長期にわたる高層気象観測資料(生データ)を,各気象官署へ出張するなどして収集し,信頼度その他の入念な検討を踏まえてデータベース化するとともに,これに基いて,気候変動の基本モードとして重要視されながら特に励起源となる波動(下部成層圏)・対流(対流圏内)の実態に謎の多い「準2年周期振動(QBO)」の生成・維持機構を,飛躍的に解明することであった.最終年度である本年度は,(i)高層気象観測データの収集作業を前年度から継続して行い,1999年分まで極力収集した.また本庁に送られていないデータ収集,生データ参照による検討を行うため,パダンなどの地方気象官署を訪問した.(ii)収集したデータの有効性(連続性・信頼度)について,タイなど他の東南アジア諸国の各気象庁(局)と連絡を取り,比較検討のため既存の高層気象観測データベースをも部分的に入手して検討に加えた.(iii)収集したデータからQBO成分を含む経年変動の解析を本格化したとともに,波動や対流など小規模現象の解析も試みた.これらから,QBOの空間構造,ENSOと関連していると思われる大きな偏差,インド洋側からの大規模擾乱の影響,などが明かになりつつある.以上の成果は,国内学会で発表したほか,国際会議でも多数回発表した.前年度に得られた成果のいくつかを国際学術誌に論文として刊行あるいは投稿し,現在なおその他の成果を順次投稿準備中である.また成果をまとめたデータベースを最終的に日本(神戸大学)・インドネシア(BPPT)双方のサイト上に置き,代表的な図面などはホームページ等を用いて広範囲に公開している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] I.Widiyatmi: "Quasi-four-day mode in wind and rainfall variations over Serpong,Indonesia (6°S,107°E) in rainy seasons during 1992-95"J.Meteor.Soc.Japan. 77. 1177-1184 (1999)

  • [文献書誌] Hamada J.-I.: "Seasonal and interannual variations of rainfall over Indonesia"J.Meteor.Soc.Japan. 78(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] S.-Y.Ogino: "Meridional and temporal variations of lower-stratospheric gravity-wave activity over Japan,west Pacific Ocean and east Indian Ocean"Adv.Space.Res.. 19(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] 山中大学(編): "Climatology of the Troposphere and Lower Stratosphere over the Indonesian Maritime Continent"神戸大学大学院自然科学研究科. 140 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2012-11-21  

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