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1998 年度 実績報告書

二畳紀・三畳紀境界の古環境の高密度復元と大量生物絶滅の原因

研究課題

研究課題/領域番号 10041124
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関姫路工業大学

研究代表者

森永 速男  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (40210182)

研究分担者 劉 育燕  中国地質大学, 地球科学学院, 教授
殷 洪福  中国地質大学, 教授 学長
山本 鋼志  名古屋大学, 理学研究科, 助教授 (70183689)
井口 博夫  姫路工業大学, 環境人間学部, 教授 (40112073)
キーワード二畳紀・三畳紀境界 / 古環境 / 古地磁気 / 生物絶滅 / 地球化学 / 古生物 / 標準断面
研究概要

平成10年9月11〜20日、中国浙江省長興県に2名の日本側研究者(井口、山本)を派遣し、中国側研究者2名(殷、劉)を現地参加させ、二畳紀・三畳紀境界の標準断面にて地質調査と分析用岩石試料を採取した。採取試料は、古地磁気分析用に400個、化学分析用に100個そして古生物分析用に50個の石灰岩であった。
古地磁気分析は約3分の1程度終了しており、これまでの結果より安定な磁化成分が熱段階消磁を用いて取り出せている。また、そのためと考えられるが、生物境界付近の層ではこれまでの結果と異なる磁気極性の古地磁気が得られている(森永、井口担当)。つまり、生物境界付近に逆極性が見いだされないという成果である。
二畳紀・三畳紀境界の環境復元のため計画している、ICP-質量分析計による定量分析では、分析前の機器の調整と試料の前処理を行っている段階でまだ成果は得られていない(山本担当)。現段階では、より精度の良い分析を行うためには、(1)カラム分離により、主成分元素と分離しマトリックス効果を小さくすること、(2)酸化物による妨害を補正すること、(3)内標準元素としてインジウムを用い相対強度を測定し定量すること、が必要であることが明らかとなっている。その結果、30ミリグラム程度の岩石試料に含まれる14希土類元素を約3%の誤差内で定量できることが明らかとなっている。
古生物分析では、これまでの知見以外の成果は得られていない(殷担当)。すなわち、従来通り標準断面の27層のb層とc層の境界が生物境界であるということに変更はない。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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