研究課題/領域番号 |
10041126
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
鳥居 祥二 神奈川大学, 工学部, 助教授 (90167536)
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研究分担者 |
山上 隆正 文部省宇宙科学研究所, 助教授 (40013718)
笠原 克昌 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (00013425)
吉田 賢二 神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
立山 暢人 神奈川大学, 工学部, 助教授 (30102239)
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キーワード | 宇宙線 / 電子 / 高エネルギー / 気球観測 / シンチファイバー / カロリメータ / 宇宙観測 / 日米共同 |
研究概要 |
これまでに日本の気球に搭載して宇宙線電子成分の観測を行なった装置(BETS)を改良して、NASAとの共同により長時間気球観測を行なうための計画を作成した。この計画では、NASAのスーパープレシャー気球を用いて約30日間の高高度観測を行なう予定である。このために、日米の研究者が日本で事前に打ち合せを行ない、鳥居が米国において米国側メンバーと電子観測の共同提案書を作成して、NASAのULDBのAOに応募した。この提案は、高い評価を受けたにも関わらず、採択数が非常に限定されたことにより、2003年頃に実施が予定されている最初のフライトのためのMission Conceptとしては採択されるに至らなかった。 このため、次のAOに備えて準備をすすめるとともに、将来のスペースステーションにおけるNASAとの電子共同観測計画も視野にいれて調査をおこなった。スペースにおける観測では、気球観測では避けられない大気の影響が完全に除けるだけでなく、年単位の長期間観測が可能であるので、より優れたデータを得ることができる。このため、開発実績のあるスイス、中国などの国外の研究所を訪れて装置開発の調査を行ない、技術的情報を得た。また、米国において装置開発をふくむ研究計画の調査、検討会議を行ない今後の方針について合意がえられた。 気球観測と関連して、長時間気球に関する研究、開発をおこなうために気球工学の専門家(宇宙研)が米国側の技術開発の実情について調査をおこなった。
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