研究課題
国際学術研究
長距離の「ニュートリノビームライン」の建設計画や提案を有する加速器研究施設(米国、欧州原子核研究所の加盟国)へ研究者を派遣し、これらの研究施設のニュートリノビームの現状、及び、将来の長距離「ニュートリノビームライン」の技術的な課題をどのように対処しようとしているか、を調査した。特に、本年度には、早期に設計と調整に適用することが望まれる以下の項目について、特に重点的に調査を行った。O 陽子ビームを偏向収束させる電磁石群の設置の方法○ ニュートリノビームを絞るパルス状大電流電磁ホーン装置、及び、この装置のための300キロアンペア級の大電流パルス電源に関わる技術の現地調査と資料の収集O 数百メートル長の陽子ビームライン、生成標的、陽子ビームダンプの周りの放射線の遮蔽設計〇 一次陽子ビームの強度と空間分布を測定するための検出器の技術的検討また、韓国においてニュートリノビームの制御に関する調査を、英国の大強度の加速器研究施設において、ビーム強度増強や、ビームロス低減の方法についての調査等を行った。