研究概要 |
アジア関発途上国の主要な大都市域におけるの都市固形廃棄物(都市ゴミ:MSW)管理体系・(すなわち廃棄物の発生量・組成・排出パターンから、収集、処理・処分方法にいたるまで)に関する、(1)データベース構築と、(2)社会経済特性を考慮した国際比較分析作業を行った。 1:国内からの文献調査 通信等の手段によって以下のソースから情報を収集した。 (1)国際機関(UNEP、WHO、ESCAP等),(2)各国援助機関(USAID、GTZ、JICA等) (3)国際研究組織(ISWA、WRI等),(4)その他(民間団体、NGO等) 2:現地調査(本年度(平成11年度)はインド、タイ、マレーシア、ラオス、カンボジア、ミャンマーの現地調査を実施した) 1)現地訪問・情報収集(1次資料の入手) ; (1)政府、州、都市の各レベルでの開発局および環境保護局、保健衛生局、社会資本整備局、ごみ管理部局等を訪問し,各機関・部局等に分散・埋もれたデータを各国各都市毎に発掘・収集した。(2)研究機関,(3)その他(民間団体、NGO等)、を訪問し、MSWに関する情報収集を行った。 2)フィールド調査: (1)市内一円(共同ごみ置き場等),(2)回収リサイクル業者,(3)ゴミ中継基地, (4)ワークショップ(車両基地),(5)ダンピングサイトなどで、聞き取り調査等の情報収集を行った。 3:都市廃棄物管理のデータベースの構築・解析 都市廃棄物管理およびその社会経済的な背景に関する環境経済学的分析を行った。 4:都市廃棄物管理に関する環境経済的国際比較のための多国間(多都市間)のデータを収集・コンパイルし、現状の分析と他都市との比較に基づいた、各都市の実情に即した改善策を提案した。
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