研究課題/領域番号 |
10041140
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
原田 秀樹 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70134971)
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研究分担者 |
大橋 晶良 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70169035)
四蔵 茂雄 舞鶴高等専門学校, 建設システム工学科, 助手 (60259893)
POLPRASERT Chongrak アジア工科大学院, 環境科学工学群, 教授
SHARMA Vinod.K. インディラ・ガンディ開発研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | アジア / 都市ゴミ管理 / 安全な水の確保 / 環境衛生 / 下水排除 / 開発と環境 / 持続的開発 / 環境経済学 |
研究概要 |
開発途上国の都市域では、水と都市ごみに起因した劣悪な環境が人の健康に極めて深刻な影響を及ぼしている。特に本研究の対象である南アジア地域は、世界的に見ても都市の住環境が最も深刻で、危機的な状況に置かれた地域となっており、早急な改善が求められている。 本研究では、南アジア諸国の都市域の水(飲料水、環境水)、固形廃棄物(都市ごみ管理)と保健衛生(衛生設備、下水排除施設等)、社会(保健、人口、教育等)、経済(GDP、所得、物価等)等に関する情報を統一されたフォーマットでコンパイルし、現状把握のためのデータベースを作成した。さらに、劣化した環境質の原因分析とリスク評価に基づいて、都市活動の経済的損失を評価した。また、それらの考察を基に、都市間比較に基づいた現状分析と改善策の提示を行った。 平成11年度は、南アジア3カ国の7都市(カトマンズ(ネパール)、ダッカ(バングラデッシュ)、デリー(インド)、パトナ(同)、カンプール(同)、カルカッタ(同)、ムンバイ(同))を対象として現地調査を実施した。調査実施都市ではいずれも、都市行政官庁では水管理と廃棄物管理は別々に行われることが多く、協調した管理体制が取られていないため、現状を正しく反映した効率的な政策の推進が困難であった。また、長期的な環境政策を立案する立場にある中央政府の機関も、都市環境劣化による被害(ヘルスリスクと経済的損失)の大きさが認識できていないため、具体的に実効性のある政策を立案できずにいる現状を把握した。
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