研究課題/領域番号 |
10041144
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
大橋 力 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90015652)
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研究分担者 |
河合 徳枝 国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (50261128)
仁科 エミ メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
三井田 惇郎 千葉工業大学, 工学部, 教授 (10083859)
八木 玲子 国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (80281591)
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キーワード | 世界遺産 / バーチャルリアリティ / 高精細映像 / 超広帯域音声 / イラン |
研究概要 |
この研究は、ユネスコの要請にもとづき、人類全体の貴重な財産であるユネスコ「世界遺産条約」によって認定された世界遺産を、わが国の最先端の映像・音響関連技術を駆使して電子的に高精度記録し、バーチャルリアリティ技術をもちいて遠隔地にその情報環境を高臨場感で再現する体感システムを開発することによって、世界遺産の保全と活用という二律背反する学術的・社会的要請に応えることを目的としている。 平成12年度は、精細度の高いモザイクタイルで飾られたモスクで有名なイスファハーンや、有史以前のレリーフで知られるペルセポリスなどの著名な世界遺産が所在することで知られるイランイスラム共和国を対象として、現地調査および映像・音響資料の収集をおこなった。映像はポータブルハイビジョン映像撮影システム、環境音をはじめとする音響は高速標本化1ビット量子化方式による超広帯域環境音収録システムで記録した。 ここで得られた高精細動画像を活用して、約10分間の呈示用ハイビジョン映像作品を編集した。これらの映像をもちいて、映像の精細度が脳電位活性に及ぼす影響を評価する生理学的・心理学的手法を開発した。それらをふまえて、撮影した実写ハイビジョン映像をもちいて、5.5面没入型多面ディスプレイで高臨場感のもとに遠隔地の情報環境を造成する手法ならびにその効果の評価手法について検討をおこない、バーチャルリアリティを応用した体感システムに関する基本的な構想をまとめた。
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