研究課題/領域番号 |
10041145
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
矢野 栄二 帝京大学, 医学部, 教授 (50114690)
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研究分担者 |
王 暁蓉 華西医科大学, 公共衛生学院, 準教授
SAENGHIRUNVA ラモチボジ病院, 内科, 教授
苅田 香苗 帝京大学, 医学部, 助手 (40224711)
村田 勝敬 帝京大学, 医学部, 助教授 (80157776)
JINSART Wani チュラロンコン大学, 理学部, 講師
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キーワード | 大気汚染 / バンコク / 呼吸器自覚症状 / 呼吸機能 / 自動車排ガス / 浮遊粒子状物質 / 個人曝露 / 交通警察官 |
研究概要 |
1. 呼吸器自覚症状調査:1998年12月にバンコク市内に勤務する警察官およびその妻と子供に対し、呼吸器自覚症状調査用紙(タイ語版ATS-DLD)を配布し郵送法にて回収した。対象は交通量の多い自動車排ガス高曝露地区および中等度曝露地区に勤務する全交通警察官、バンコク郊外の対照地区に勤務する警察官とし、それぞれの地区1345、925、760人に調査票を配布し現在までのところ、警察官845人、妻534人、子供374人の調査票を回収した。バンコク市警察所有の資料により、呼吸器自覚症状調査票を配布した各地区の主な交差点における交通量の調査を行った。 2. 呼吸機能調査:1998年12月〜99年2月に高曝露地区で働く交通警察官155人とその妻78人、および対照地区(Ayutthaya)の警察官70人とその妻23人について、スパイロメーター(フクダ電子SP-310)を用いて呼吸機能調査を行った。年齢・身長・喫煙習慣で調整したFEVl.0とMMFR値を地区間で比較するとともに、その他交絡因子やバイアスの呼吸機能指標への関与について、現在検討をすすめている。 2. 環境測定:1998年12月〜99年2月にバンコク市内Din Daeng,Nontaburi,および郊外Ayutthayaの3地点の道路脇警察官詰め所において、詰め所内と沿道のPM10、PM25の測定を行ったDin Daeng,Nontaburiでは勤務中の警察官にサンプラーを装着してもらい、個人曝露量の測定を行った。さらにDin Daengでは付近の公害管理局の測定所で平行測定を行い、PM10の分析結果を比較したところ、よい一致が得られた。
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