研究課題
基盤研究(B)
米国NSFがvBNS(very highspeed Backbone Network Service)の運用を開始して以来、世界の研究ネットワークは超高速化している。1998年には、新たにInternet2プロジェクトがAbileneと称する超高速ネットワークの稼働を開始し、学術情報センター並びに学術情報ネットワークに参加する大学等の研究機関がInternet2プロジェクトに参加できるように、相互の協力を締結する準備を進めている。同時に、G7サミットにて承認された「超高速研究ネットワークの相互接続と将来の相互調整のための国際共同研究」(通称GIBN : Global Interoperability of Broadband Networks)の活動が定着し、国際的に趙高速研究ネットワークの相互連携が加速している。本年度は、学術情報ネットワークと北米の研究ネットワークの相互接続が実施の段階に入り、また従来にない高速で学術情報ネットワークと欧州の接続が検討された。これら一連の共同研究を実施し、また進行するために、研究分担者は以下の国際学術研究を行った。(1)米国ニューヨーク市にて、欧州の超高速研究ネットワークであるTEN-155(汎欧州)、DFN(独)、RENATER(仏)等と接続するための技術調査を研究分担者(浅野)が実施し、1999年10月からの運用に結びつけた。(2)研究分担者(浅野)は上記の調整の後、OECD(パリ市)にて、情報通信にて必須技術となるセキュリティワークショップの開催を計画し、情報コンピュータ通信政策委員会副議長として調整にあたった。(3)研究分担者(浅野)は上記の調整の後、英国(ロンドン市並びにケンブリッジ市)にて、汎欧州研究ネットワークであるTEN-155と品質保証を伴うネットワーク接続の調整を実施し、1999年10月からの運用に結びつけた。(4)共同研究者(魚瀬、漆谷、浅野)は、次世代超高速研究ネットワークで重要な開発目標となっている超高速ルータの技術開発のために、スタンフォード大学並びに超高速技術を所有するPluris社と開発研究打ち合わせを実施した。(5)共同研究者(漆谷)は、米国及びカナダにて超高速研究ネットワークの現状調査と、研究交流を実施した。(6)共同研究者(藤野、浅野)は、米国にて超高速研究ネットワークの政府計画と学術界の取り組みにつき調査を実施した。(7)共同研究者(浅野)は、OECD(パリ市)にて、研究ネットワークの国際調整を実施した。以上の研究をもって、当初の計画を達成した。
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