| 研究課題/領域番号 |
10041153
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| 研究種目 |
国際学術研究
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| 応募区分 | 学術調査 |
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
大橋 広好 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80011617)
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| 研究分担者 |
米倉 浩司 東北大学, 理学部, 助手 (00302084)
横山 潤 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (80272011)
五百川 裕 上越教育大学, 自然系生物学教室, 助手 (20293269)
遠藤 泰彦 千葉県立中央博物館, 学芸研究員 (30250145)
根本 智行 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50228293)
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| キーワード | マメ科 / オーストラリア / フィリピン共和国 / 日本 / 分類学 / 比較形態学 / 比較解剖学 / 分子系統学 |
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| 研究概要 |
日本からオーストラリアまで分布するアジア熱帯系マメ科植物(ヌスビトハギ属、ナハキハギ属、フジボグサ属、ウチワツナギ属、フジ属、コマツナギ属、ササハギ属、カワラケツメイ属)を探索・収集するために、7月17日〜8月1日にオーストラリアのクイーンズランド州北東部で、10月19日〜11月9日にフィリピン共和国のルソン島中部から北部で、さらに3月14日〜27日にオーストラリアのノーザンテリトリー州北部およびクイーンズランド州北東部で現地調査を行った。また、オーストラリアではクイーンズランド州立標本館(ブリスベーン)、ニューサウスウェールズ国立標本館(シドニー)およびノーザンテリトリー州立標本館(ダーウィン)で、また、フィリピン共和国ではフィリピン国立博物館(マニラ)で標本と資料の調査を行った。現地調査では、押し葉標本を約4000点、花および果実の液浸標本を約500点、種子標本を約100点、DNA解析用試料を約50点収集した。
ナハキハギ属およびウチワツナギ属の広域分布種と局所分布種の分類および系統関係を調査した結果、ナハキハギ属では、フィリピンに広域分布種のDendrolobiumumbellatum、ルソン島に固有のD.cumingianum、ルソン、ミンドロ島固有のD.quinquepetalum、ルソン島固有のD.geesinkii(新種)の4種を認めた。また、オーストラリアからニューギニアにかけた地域に分布するD.arbuscu1aを広域種であるD.umbellatumから形態学的に区別した。さらにニューギニアに新種D.papuacolaを見いだした。また、ウチワツナギ属ではオーストラリア北部に広域種Phyllodium pulchellumに近縁であるが、包葉の形態の異る新種を見いだした。
日本からオーストラリアにまで分布を広げているマメ科植物54重の種子を調べ、子葉にみられる表皮細胞の形状が特異な部域cotyledon areole(=CA)の有無と組織構造を明らかにした。その結果、CA構成細胞と周囲細胞子葉表面に出現したCAの輪郭の形態および出現位置が種間の系統関係を考察する上で重要であることが明らかになった。
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