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1999 年度 実績報告書

ウオーレシア(インドネシア)先住民族の集団遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041158
研究種目

基盤研究(A)

応募区分一般
研究機関東京大学

研究代表者

平井 百樹  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60156635)

研究分担者 尾本 恵市  桃山学院大学, 文学部, 教授 (10011503)
赤尾 信明  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00126559)
松本 芳嗣  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)
キーワードウオーレシア / フローレス島 / 身体計測 / 寄生虫 / 集団遺伝学
研究概要

2000年2月27日より3月5日まで、Indonesia国Flores島Sikka地区Tana-Ai村の住民の調査を実施した。対象としたのは、149名(15歳以上132名;15歳未満17名)である。(1)成人132名については、約20項目にわたる身体計測を行った。現地での研究協力者であるガジャマダ大学医学部のヤコブ教授らはすでに他の近隣集団の計測データをもっているので、それとの比較を行い、形態的にみた系統関係についてデータの解析中である。 (2)成人のうち122名については採血をおこなった。そのうち2名が臨床像から現在マラリアに感染していると判定された。インタビューによると、全ての成人はこれまでにマラリア(3日熱型)とおもわれる症状を経験しているとのことである。したがって、高度のマラリア感染集団と考えられる。血液の一部は分離し、ガジャマダ大学ならびに東京大学でDNAを抽出した。また、血液のリンパ球についてはEBウィルスにより樹立細胞系とした。 (3)採糞用チューブを渡して腸管寄生蠕虫類ならびに原虫類の感染状況を調査した。今回は一部試料を1晩培養して標本作製をおこなった。 (4)聞き取り調査により、村の住民の血縁関係や人口構成についての資料をえた。本年度当初の予定では、昨年11月に現地調査をおこなうはずであったが、大統領選挙にともなう政情不安定の時期に当たったため、時期をずらせた。しかし、現地の医療機関や行政機関からの協力があり、調査は効率よく実施できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 赤尾 信明: "感染症とその治療-新しい視点から-ウイルス・寄生虫感染症アニサキス症、今日的課題"最新医学. 54(6). 270-277 (1999)

  • [文献書誌] 赤尾 信明: "リーシュマニア症"小児科臨床. 52(4). 690-692 (1999)

  • [文献書誌] 赤尾 信明: "回虫症(イヌ・ネコ回虫症を含む)"小児科臨床. 52(4). 617-620 (1999)

  • [文献書誌] Takayanagi, T: "New animal model for human ocular toxocariasis : Ophthalomscopic observation"British J. Ophthalmol.. 83(8). 967-972 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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