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2000 年度 実績報告書

熱帯アジアにおける野生および栽培稲遺伝資源の調査-種の起源の総合的理解のために-

研究課題

研究課題/領域番号 10041162
研究機関静岡大学

研究代表者

平岡 洋一郎 (佐藤 洋一郎)  静岡大学, 農学部, 助教授 (20145113)

研究分担者 島本 義也  北海道大学, 農学部, 教授 (00001438)
上埜 喜八  東京農業大学, 生物産業学部, 講師 (30223481)
佐藤 雅志  東北大学, 遺伝生態研究センター, 助教授 (40134043)
福田 善通  国際稲研究所, 主任研究官
石井 尊生  神戸大学, 農学部, 助手 (20260648)
キーワード野生イネ / 遺伝資源 / 調査収集 / ミャンマー / カンボジア / ラオス
研究概要

1.1998年度にはベトナムのメコンデルター帯および予備的にミャンマーの調査を行った.メコンデルタでは従来調査例のないデルタ最奥部に船で入り,主にクローン(株繁殖のため)の収集を行った.収集個体はすべてタイ・パトムタニイネ研究所内の圃場で管理育成中である.船による調査の場合,位置計測はGPSによった.なおこれらの調査データは,「野生イネデータベース」に搭載してある.ミャンマーは調査困難な地域であったため,この年予備的に調査可能範囲などについて予備調査を行ったものである.
2.1999年度はミャンマー南部のパセイン周辺およびカンボジアのアンコール周辺の調査を行った.パセイン周辺はイラワディ川のデルタ地帯で,広大な湿地の中に多量の野生イネを発見した.野生イネの一種であるO.officinalisが食用として用いられているのを見ることもできた.カンボディアではアンコールワット内でO.ridreyaiを発見した.これはカンボディアでは初の発見例である.カンボディアのトンレサップ湖では浮稲型のO.rufipogonを収集できたが聞き取りによると乾季には湖岸にはO.nivaraの大群落ができるとのことであった.再調査を要する点である.
3.2000年度はミャンマー北部のカチン州一帯の調査を行った.ここは1960年以来調査隊が入っていないその意味では「未踏の地」であり多数の系統を発見できた.またラオスで,3ヵ年のまとめの報告会を行った.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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