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1998 年度 実績報告書

南米大陸における霊長類の系統進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041165
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関京都大学

研究代表者

瀬戸口 烈司  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20109086)

研究分担者 ESCOVAR R  コロンビア国立地質学鉱物学研究所, 副所長
鈴木 寿志  山形大学, 理学部・地球環境学科, 助手
小林 秀司  中京女子大学, 文学部, 講師 (50260154)
高井 正成  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90252535)
茂原 信生  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20049208)
キーワードコロンビア / 霊長類化石 / 系統学的研究 / ブラニセラ / 中期中新世 / 地質調査 / 現生広鼻猿類 / 分岐分析学的研究
研究概要

コロンビアにおいては1977年以来、10種におよぶ霊長類化石の発見に成功してきたが、霊長類の地理的・生態的分布および系統学的研究を深化させるためには、コロンビア以外の地域に調査地域を求めなければならない。コロンビアとは異なる霊長類化石の発見が期待され、今後の南米における霊長類の系統進化の研究にとって、ボリビアでの調査によって新たな展開が望まれたのであった。昨年度調査によってブラニセラと思われる霊長類の下顎のほぼ完全な化石を発見することに成功した。今年度は、当該化石とアルゼンチンですでに発見されている霊長類化石との比較検討を広範囲に進めなければならず、それらの化石が多数保管されているリマ(ペルー)、ワシントン、ボストン、シカゴ、ユタ、シアトル、カリフォルニア(アメリカ)の博物館を訪問する必要が生じた。
コロンビアのラ・ベンタ地域において、中期中新世の霊長類化石の発掘を種目的とした古生物学的調査と地質調査を実施した。調査地域をこれまでよりも拡大して調査した結果、新たな地点からこれまで未発見であったティティの祖先の顎骨化石の発見に成功した。それら地域の詳細な地質図作成のための地質調査を並行しておこなった。
ブラジルの調査では、博物館に所蔵されている現生広鼻猿類の骨格標本の計測をおこない、統計学的な解析をおこなうことを主目的にしている。リオ・デ・ジャネイロ、ベレン、マナウスの3都市のの博物館で調査を実施した。本年度は主として、ティティモンキー、マーモセット、タマリン類の頭骨および歯牙の計測をおこない、分岐分析学的研究ならびに統計学的解析のための基礎データの集積につとめた。あわせて、それら標本の歯列のシリコン型をとって、日本に持ち帰り解析するするための材料とした。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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