研究分担者 |
石川 隆二 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (90202978)
島本 義也 北海道大学, 農学部, 教授 (00001438)
佐藤 洋一郎 静岡大学, 農学部, 助教授 (20145113)
辻本 壽 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助教授 (50183075)
佐藤 和広 岡山大学, 資源生物化学研究所, 助教授 (60215770)
|
研究概要 |
各作物グループとも以下のとおり海外での調査・採集を行った. 1. イネグループは中国雲南省からラオス,タイへと南下し,栽培および野生イネを探索した結果,総数228点の栽培イネ(主に陸稲)を収集した.得られたサンプルについてアイソザイム遺伝子を調査したところ,日本の在来陸稲と異なる変異を有していることならびに自殖性植物でありながら,遺伝子型が極めて雑ぱくであることが明らかとなった. 2. ダイズグループは中国貴州省カイリー市から広西荘族自治区の桂林市にかけて、ミャオ族、トン族およびチワン族の集落を中心にダイズ在来種の調査を行った。また、ダイズの発酵食品について各少数民族から情報を収集した。遼東半島の北朝鮮国境を流れる鴨緑河を中心に、野生ダイズの分布および生態を調査した。8地点のアイソザイム遺伝子型を調査した結果、収集地点間で遺伝的多様性の大きさが異なっていた。 3. ムギ類グループ(オオムギ・コムギ)は7月下旬吉野が中国雲南省に入り、中国科学院昆明植物研究所の協力のもとにオオムギ63サンプルとコムギ87サンプルを採取した。それぞれ岡山大農学部および資生研で特性調査中である。また、武田、加藤、辻本、露崎の4名は8月下旬四川省に入り、四川農業大学の協力のもとにオオムギ225サンプルとコムギ116サンプルを採取した。これらも岡山大農学部、横浜市立大学、岡山大資生研で特性調査中である。四川省の捜索においては異常な大雨のために道路が破壊され、予定のルートを変更せざるを得なかったたが、所期の目的はほぼ達成できた。
|