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1998 年度 実績報告書

東南アジア熱帯林における樹木-菌類-昆虫間の共生の分子機構に関する進化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041172
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関九州大学

研究代表者

山崎 常行  九州大学, 理学部, 教授 (10108649)

研究分担者 AB SHUKOL No  マレーシアプトラ大学, 林学科, 助教授
ASHTON Peter  ハーバード大学, 植物学科, 教授
CARIOU Marie  CNRS, 部長
猪股 伸幸  九州大学, 理学部, 助手 (20301335)
舘田 英典  九州大学, 理学部, 助教授 (70216985)
キーワード共生の進化 / フタバガキ / 外生菌根菌 / ショウジョウバエ
研究概要

我々は熱帯林における生物間相互作用、特に生物間の共生関係を明らかにするために研究を始めた。特に、熱帯林における最重要樹木であるフタバガキ科植物と外生菌根菌の共生、および外生菌根菌とショウジョウバエの共生の特異性を明らかにし、かつ共生の進化を明らかにすることを最終目標として1年前からいくつかの研究室と共同実験を行ってきた。これまでの研究から我々はすでに、フタバガキ科植物の大まかな分子系統樹を作成することに成功している。また、ショウジョウバエのアミラーゼ遺伝子を用いて菌類とショウジョウバエの間には共生関係が存在し、アミラーゼ遺伝子の進化には適応進化の強い証拠である収斂進化を分子レベルで発見している。昨年度はフタバガキの分子系統樹を完成するために、またフタバガキと菌類、菌類とショウジョウバエの共生の特異性を明らかにするために、フタバガキの葉、フタバガキの根とその菌根菌、共生菌の子実体(きのこ)、およびきのこに共生するショウジョウバエを採集した。採集はマレーシア半島クアラルンプール近郊の森林とサラワク州のランビル国立公園でおこなった。これらの材料を使って、フタバガキ科植物の分子系統樹作成、菌類のPCR増幅の最適条件の決定、およびショウジョウバエの分類等に大部分の時間と労力をつぎ込んだ。また、山崎はインドで開催された第6回フタバガキ国際会議に出席し、フタバガキ科植物13属の系統関係と集団構造に関する発表を行った。
また、インドにおけるフタバガキ林の調査、およびフタバガキ科植物と菌根菌の採集を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tadashi Kajita: "Molecular Phylogeny of Dipetrocarpaceae in Southeast Asia Based on Nucleotide Sequences of matK,tmL Intron,and tmL-tmF Intergenic Spacer Region in Chloroplast DNA" Molecular Phylogenetics and Evolution. Vol.10,No.2. 202-209 (1998)

  • [文献書誌] Koichi Kamiya: "Molecular Phylogeny of Dipterocarp Species Using Nucleotide Sequences of Two Non-coding Regions in Chloroplast DNA" Tropics. Vol.7(3/4). 195-207 (1998)

  • [文献書誌] Stephane Prigent: "Metabolic evolution in α-amylase from Drosophila virilis and D.repleta,two species with different ecological niches." Comp.Biochem.Physiol.119B(2). 407-412 (1998)

  • [文献書誌] Yoshinori Matsuo: "Genetic factors on the second and third chromosomes responsible for the variation of amylase activity and inducibility in Drosophila melamogaster" Genet.Res.,Camb.70. 97-103 (1997)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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