研究課題/領域番号 |
10041173
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山口 隆男 熊本大学, 理学部, 助教授 (10040106)
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研究分担者 |
永益 英敏 京都大学, 総合博物館, 助教授 (90218024)
田村 実 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20227292)
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キーワード | オランダ / シーボルト / 標本収集 / シーボルト収集植物標本 / 植物標本の調査 / 日蘭修好400周年 / タイプ / オランダ国立植物標本館 |
研究概要 |
オランダのライデンにあるオランダ国立植物標本館においてシーボルトが日本で収集した各種の植物標本の調査を行った。450種2,000枚を調べた。タイプ、日本人から贈られた標本に重点を置いたが、シーボルトの収集構想と広がりを把握するため、今回は栽培植物に関しても調査を試みた。その結果、シーボルトは必ずしも日本原産にこだわらず、日本で植裁されていたものすべてを対象として標本収集を行っていたことが判明した。トウモロコシ、タバコ、サツマイモ、ナス、カボチャ、ダイコンなどの標本が収集されている。シーボルトはそれらが日本原産で無いことを知っていたが、どういう植物が日本で栽培されているかを把握する目的で調べていた。また、ドイツのミュンヘンにあるバイエルン州立植物標本館においても調査を行い、タイプを主とした200枚について調査を行った。 オランダ国立植物標本館では西暦2000年が日蘭修好400周年になることを記念して、シーボルト収集標本の中から、特に重要、あるいは興味深い700枚を選び出してCDを作成することになった。我々は各種の資料と情報を提供すると共に、標本の選定と説明文(英文)の執筆、校正に協力した。CDの原盤はすでに完成しており、日本国内の研究機関にもいずれ配布される予定になっている。 オランダ、ドイツで調べた標本はいずれもカラーで写真撮影を行っている。将来データベースとして提供できるように整理を行った。
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