研究課題/領域番号 |
10041183
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
岩槻 邦男 立教大学, 理学部, 教授 (10025348)
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研究分担者 |
村上 哲明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60192770)
福岡 誠行 頌栄短期大学, 教授 (90071430)
高田 健夫 立教大学, 理学部, 教授 (80062595)
鈴木 武 姫路工業大学, 自然環境研究所, 助手 (30254460)
横山 潤 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80272011)
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キーワード | タイ / マレーシア / 資料標本 / コケシノブ科 / チャセンシダ科 / スイカズラ科 / 東アジア南部 / 植物の多様性 |
研究概要 |
平成11年度には、タイ、マレーシアで現地調査を行なったほか、ライデン大学(オランダ)、ミシガン大学(アメリカ合衆国)、キュー植物園(イギリス)で資料標本に基づく調査研究を行なった。 タイでは12月下旬に、岩槻、須原、村上、福岡、チャムロン、瀬尾(協力者)が参加して、タイ半島部ナラシワ県の国立公園保護地で現地における観察と資料収集を行なった。低地の熱帯性の種、特に目的とするコケシノブ科、チャセンシダ科、アカネ科等について詳細研究を行なった。マレーシアの調査は、植物の多様性が最も高い地域の一つであるサバ州キナバル国立公園域で、2月後半に、岩槻、高田、谷田辺(協力者)、ラザリ(分担者代理)が参加して実施した。熱帯の高地における種を中心に、コケシノブ科、チャセンシダ科等の詳細な研究と資料の収集を行なった。 ライデン大学とミシガン大学へは岩槻が調査研究に訪れ、コケシノブ科の研究を行なった。岩槻は東南アジアのコケシノブ科の研究の一環として、マレーシア植物誌のコケシノブ科のレビジョンを行なっているが、ライデン大学にはこの地域の資料標本がもっともよく集積されており、また、ミシガン大学には、かつてこの科の研究を行なったCopelandの標本が保存されている。これらの標本に基づく研究は、この目的のために、不可欠の研究資料である。キュー植物園へは福岡が訪れ、タイ植物誌のスイカズラ科のレビジョンの最終的な仕上げのためのタイプ標本等の研究を行なった。 これらの研究によって、東アジア南部の植物の多様性についての研究に成果をあげることができた。
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