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1998 年度 実績報告書

中国横断山脈の隠花植物の種多様性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10041186
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関国立科学博物館

研究代表者

小山 博滋  国立科学博物館, 植物研究部, 部長 (90000132)

研究分担者 柿鳥 眞  筑波大学農林学系, 教授 (40015904)
前川 二太郎  日本きのこセンター, 菌蕈研究所, 上席主任研究員 (00142638)
北山 太樹  国立科学博物館, 植物研究部, 研究官 (20270407)
萩原 博光  国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (90100932)
土居 祥克  国立科学博物館, 植物研究部, 室長 (10000134)
キーワード中国雲南省横断山脈 / 菌類多様性 / 地衣類 / 粘菌 / 細胞性粘菌 / 子嚢菌類 / 担子菌類
研究概要

本年度は菌類を中心に調査した。平成11年1月に届いた標本類に基づいて現在研究を進めている。担子菌類のサビキン目は約200点、ヒダナシタケ目約700点、変形菌類約50点、細胞性粘菌の分離菌株約300点、子嚢菌類約350点などの標本が採集され、菌類全般の採集標本は総計約2500点に達している。それらの中には未報告種(新種・中国新産種)などが含まれていることが一部すでに判明している。
原始的な担子菌類のMixia osmundaeは従来日本だけから知られていたが、今回の調査で中国にも分布することが明らかになった。rDNAのITS領域による類縁関係の判定によると、日本産と中国産の菌株間には差が認められなかった。細胞性粘菌培養菌株による分類学的研究は目下中国の研究機関で進めている。ボタンタケ属については従来の採集標本の情報を加えてrDNAのITS領域により地域間の分化の状態を調べたところ、H.albofulvaという種の中国産菌株と日本産菌株は別のクラスターに分けられることが予備実験ではあるが判明した。これについてはさらに詳しく解析する予定である。また、日本に招蒋した中国の研究者楊祝良助教授は、日本産のテングタケ属を中心に中国産との比較研究を行った結果、中国雲南省には日本と共通の種が多いこと、ならびに日本にはまだ多くの新種や日本新産種があることを指摘した。現在その研究をまとめている。
その他、地衣類は約500点の標本が採集され、その中には東南アジアと日本の暖温帯や冷温帯地域と共通や高山性の種が見いだされた。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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