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1999 年度 実績報告書

サルモネラ属菌の病原因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10041189
研究機関岡山大学

研究代表者

倉園 久生  岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)

研究分担者 林 英生  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40033203)
キーワードサルモネラ / 食中毒 / エンテロトキシン / DNAプローブ / 検出法 / ELISA
研究概要

サルモネラ属菌のエンテロトキシン産生遺伝子(stn)配列を利用した、サルモネラ特異的PCR法を確立した。実験的にミンチ肉と糞便サンプルにサルモネラを混入させて調べた結果、増菌培養法を併用することで1グラム当たり1個のサルモネラが存在すれば検出可能であった。この方法は医学のみならず食品検査を含む公衆衛生分野で有効であると考える。サルモネラ属菌が他の下痢原性細菌で報告されているようなエンテロトキシンを産生しているという報告はピーターソン等のグループ以外にはない。しかしながら、サルモネラ属菌を感染させたウサギ腸管の病理像では、明らかにエンテロトキシンによると思われる所見が見られる。ピーターソン等が言うエンテロトキシンを本当にサルモネラ属菌が産生しているか否かを明らかにするために、免疫学的検出系の確立を目指している。即ち、サルモネラ・エンテロトキシン遺伝子より推定されるアミノ酸配列上のエピトープから合成した2種類のペプチドに対する家兎抗血清を作成し、affinity chromatographyにより抗ペプチド特異IgGを調整した。この標品を用いてサルモネラ・エンテロトキシンと考えられる蛋白の検出系を構築中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] P. Tapchaisri et al.: "Detection of Salmonella Contamination in Food Samples by Dot-ELISA, DNA Amplification and Bacterial Culture"Asian Pacific Journal of Allergy and Immunology. 17. 41-51 (1999)

  • [文献書誌] S. Makino et al.: "Establishment of the PCR system specific to Salmonella spp. and its application for the inspection of food and fecal samples"The Journal of Veterinary Medical Science. 61・11. 1245-1247 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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