研究分担者 |
中井 裕 東北大学, 農学部, 助教授 (80155655)
河津 信一郎 国立国際医療センター, 地域医療研究室, 室長(研究職)
伊藤 守 (財)実験動物中央研究所, 室長(研究職) (00176364)
永倉 貢一 東海大学, 医学部, 講師 (80142454)
相川 正道 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (90271593)
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研究概要 |
本年度の調査地はトルコのイズミール近効,東部アナトリア地方ウルフファ、および中央アジア諸国(アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスタン)である. 1、 調査地においては各国の研究分担者の所属する研究機関との連携,協力のもとに(1)ヒトを含む宿主動物,媒介昆虫より病原体の分離を行い遺伝子レベルでの解析により病原体の多様性につき解析を行った.また(2)感染者および感染動物より生検材料,血清材料を得,病理学的,分子生物学的および免疫学的解析により宿主動物の免疫応答および抵抗/感受性因子を明らかにした.さらに(3)それら因子と宿主動物の臨床症伏との関連性につき検討した 2、 得られた研究材料を用い,各研究者は分子生物学的,免疫学的解析を行い(1)有用な診断法、特に遺伝子を用いたDNA診断法の開発,(2)感染防御抗原の同定を行い.さらに(3)組換体を用いたワクチン法の開発を検討した. 3、 これらの成果を持ち寄り,わが国において検討会を開催し(8月),リーシュマニア発症にかかわる地域特有および共通因子を明らかにし,さらに具体的コントロール計画に反映できる方策につき検討を行った.可能な方策については次年度パイロット地域(トルコ・ウルファ地方、キルギスタン・オシ地方)を設定し,フィールドへの適用をはかる.
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