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1998 年度 実績報告書

東南アジアにおけるG6PD変異の分子生物学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 10041205
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関自治医科大学

研究代表者

松岡 裕之  自治医科大学, 医学部, 助教授 (10173816)

研究分担者 廣野 晃  沖中記念成人病研究所, 研究員 (90181221)
藤井 寿一  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (70107762)
川本 文彦  名古屋大学, 医学部, 助教授 (40115556)
岩井 くに  自治医科大学, 医学部, 助手 (50271226)
キーワードG6PD欠損症 / ミャンマー / インドネシア / マラリア
研究概要

ミャンマーおよびインドネシアにおける、グルコース6リン酸脱水酵素(g1ucose 6-phosphate dehydrogenase)欠損者を、廣野により開発された(Hirono et al., Jpn J Trop Med 26:14,1998)迅速・簡便な方法で検出した。調査は主としてマラリアの流行地で、住民のマラリア診断と平行しておこなった。インドネシアでは234名の男性を検査し16名(6.8%)、ミャンマーでは981名の男性を検査し60名(6.1%)の欠損者を見い出した。さらにスラバヤ市(インドネシア)の血液センターに献血のため寄せられた血液サンプル(250検体)を使用してG6PD検査を実施した(2名が欠損)。欠損者の一部については、DNAを抽出してその変異部位を遺伝子レベルで解明した。ミャンマーからはMahidol型がみつかった。この型はタイ国でしばしば見られる型で、隣国のミャンマーで見られることは不自然ではない。インドネシアからはKaiping、Canton、さらにChatham型が見い出された。KaipingとCantonは中国人に多く見られる型であるが、聞き取り調査によりこれら2例は中国系インドネシア人であった。さらにインドネシアからいままでに報告されていない型が1例みつかった。変異はダイマー形成部位に存在し、G6PD活性を担う重要な部位が変異したものである可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hirono A.ほか: "An improved single-step screening method for G6PD deficiency." Jpn J Trop Med Hyg. 26(1). 1-4 (1998)

  • [文献書誌] Tantular,I.S.ほか: "Field trials of a rapid test for G6PD deficiency in combination with a rapid diagnosis of malaria." Tropical Medicine and International Health. (in press).

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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