研究課題/領域番号 |
10041210
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
伊藤 守 (財)実験動物中央研究所, 免疫研究室, 室長 (00176364)
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研究分担者 |
松本 芳嗣 東京大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00173922)
浅川 満彦 酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (30184138)
奥 祐三郎 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (60133716)
伊藤 亮 旭川医科大学, 寄生虫学講座, 教授 (70054020)
中井 裕 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80155655)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 中国 / 新疆・ウィグル自治区 / 野生齧歯類 / 実験動物 / 草原レミング / 感染症 / エキノコックス / リーシュマニア |
研究概要 |
1998年から1999年の2年間に、中国新彊ウイグル自治区において、野生小哺乳類の寄生虫学的ならびにウイルス学的調査を実施した。さらに、小型齧歯類L.lagurus,M.meridianusの実験室内飼育とそれら動物へのEchinococcus spp.、L.infantumおよびCryptospridium spp.の感染実験を行った。1998年9月20〜28日の期間に自治区東部のハミからフカンに至る天山山脈北部およびウルムチ南部地域の9ヶ所、1999年7月15日〜22日の期間に北部アルタイ地区8ヶ所、の計17ヶ所で野外採取調査を行った。野生動物は、食虫目2科、2属、2種、齧歯目3科18属25種の計569匹を捕獲した。寄生虫検査の結果、24種類の線虫、鈎頭虫を採取できた。また、条虫では7種が採取された。また、ボルナウィルス抗体検査で、別途採取したウマ、ヒツジ各々20頭の血清の4および5頭が陽性であった。感染実験には、草原レミング(Lagurus lagurus)、ヒナカスナネズミ(Meriones meridianus)、ゴールデンハムスターの3種を用いた。エキノコックス感染実験では、多包条虫E.multilocularisと単包条虫E.granulosusともにM.meridianusが高感受性を示した。クリプトスポリジウム感染実験にはC.purvumおよびC.murisを用いて行い、L.lagurus,M.meridianusともに経口投与後2日〜18日の糞便中にオーシストが検出され、クリプトスポリジウムの新規感染モデルになりうる可能性が示された。リーシュマニア感染実験については、L.infantumを腹腔内接種した後の肝臓および脾臓での原虫増殖および組織学的検索の結果、L.lagurusではハムスターよりも増殖が激しく、高感受性であるという結果を得ることができた。
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