研究課題/領域番号 |
10041211
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | (財)労働科学研究所 |
研究代表者 |
川上 剛 財団法人 労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (10204679)
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研究分担者 |
小木 和孝 財団法人 労働科学研究所, 主幹研究員 (90124312)
大橋 信夫 長野県立短期大学, 人間工学研究室, 教授 (50203899)
岸田 孝弥 高崎経済大学, 工業経営学, 教授 (00106262)
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キーワード | ストレス / 異文化環境 / 労働衛生 / タイ / 発展途上国 |
研究概要 |
多国籍企業の各国への進出に伴い労働組織における異文化コミュニケーションストレスの発生が知られるようになり、現地人及び外国人双方の安全衛生改善のために、問題点の学術的な整理・検討と対策づくりが求められている。今年度は、昨年度の訪問調査及びストレスの要因分析を基に、異文化接触に関する現場実態調査を実施した。協力の得られた食品加工工場の作業現場で調査を行い、多国籍企業がタイの外から持ち込んだり、あるいは多国籍企業とタイとの異文化接触の中で創造された生産技術・作業編成等の実際例を把握し類型化を試みた。さらに、直接作業観察法を用いて、一日の作業の流れの中でタイ人と外国人がどのような局面でどのようなコミュニケーションを行っているかの実例を記載した。これらの調査資料結果を基にして、多国籍企業におけるストレス対策のためのチェックリストを試作した。ここでは、異文化対応、コミュニケーション、キャリア形成、マネジメントシステムなどを、従来の機械安全、有害物質対策、作業台設計、物の運搬と貯蔵などのチェック項目ともに取り入れた。現在、このチェックリストを基にした多国籍企業におけるストレス改善のための参加型トレーニングパッケージを試作中である。
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