研究課題/領域番号 |
10041217
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平野 健一郎 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (40012463)
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研究分担者 |
白石 昌也 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (70127330)
村嶋 英治 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70239515)
小林 英夫 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (80052546)
後藤 乾一 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90063750)
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キーワード | グローバリゼーション / 社会・文化変容 / 政策的対応 / ヒトの国際移動 / タイ / ベトナム / マレーシア / 東ティモール |
研究概要 |
現在、アジア各地の社会は、「グローバリゼーション」の影響を受けて、急激な社会・文化変容を蒙りつつある。その変容は都市にとどまらず直接農村にも及んでおり、これまでとは異なる性格のものと考えられ始めている。すなわち、人々の生活文化を大きく覆し、貴重な文化遺産を崩壊させる危険性が指摘されるようになり、それを避けるための政策的対応の必要性も、主張されるようになっているのである。本研究では、アジア各地において進行中の社会・文化変容の実態と、それに対して各国、各地が取り始めている政策的対応の理念と方法を、日本のアジア研究者がタイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ラオス、東ティモールの現地において調査研究し、その成果について、アジアの専門家と共に集中的な討議を行い、国際的な比較研究を行った。結果の一つとして、ヒトの国際的な移動がアジアの農村部に直接的な影響を及ぼし、人々の生活態度、意識を大きく変化させていることが確認された。タイの農村からの日本出稼ぎ者がもたらしている社会・文化変容がその代表例である。これは「グローバリゼーション」の一環としてのヒトの国際移動の影響であるが、東ティモールではヒトの国際移動が国民形成をもたらそうとしており、同じ時代のヒトの国際移動が異なる歴史意義を有することにも注意を払う必要が認められる。ベトナムでは経済開放と民族伝統文化の維持の関係が政府・党における最大の論争点になっているなど、この種の研究の必要性が強く感じられた。
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