研究課題/領域番号 |
10041219
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
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研究分担者 |
鈴木 雅一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10144346)
里村 雄彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20273435)
青木 正敏 東京農工大学, 農学部, 教授 (60081569)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50221148)
大手 信人 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10233199)
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研究期間 (年度) |
1998
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キーワード | モンスーン / 熱水フラックス / 蒸発散 / 水収支 / チャオプラヤ川 / チベット高原 |
研究概要 |
この国際学術研究は熱帯地域(タイ、チャオプラヤ川流域とボルネオ島熱帯雨林)とチベット高原域を対象に本年度最終四半期に、現地での集中観測と継続観測、ルーティングデータ収集を行った。 現地集中観測では、フラックス集中観測として、熱帯雨林内での集中観測(マレーシア、サラワク州のランビル国立公園内のツリータワー),乾燥熱帯雨林での集中観測(タイ、チェンマイのコグマ試験地),スコタイ近郊EGAT120mタワー,二次林、バナナ畑など,で熱水フラックス集中観測を一週間程度ずつ観測を行い、ルーチン観測では明らかにできなかった、乾季の蒸発量を同定することができた。 また、EGATタワーでは、同時に潅木林地域での広域蒸発量推定を行うためにゾンデ観測を実施した。これに合わせて係留気球による地表面状態観測、更に土壌水分観測も行った。チベット高原上での既設水文、気象観測地点での観測を継続し、できるだけ欠損の少ない通年のデータセットを完成させるための厳冬季の観測法について、実験室を用いて検討を重ね、特に各センサーの低温時での動作状況、温度依存性について明らかにした。タイ、チャオプラヤ川流域とチベット高原域それぞれについて、現地共同研究者との研究打ち合わせを行った。チベット地域については1月に西安で、熱帯地域のについては3月にバンコクでそれぞれ研究打ち合わせを実施し、現在までの観測状況や解析結果を報告し、最新情報の共有を図とともに、共同研究方法と現地機関によるルーチンデータの収集の具体的方法を決定した。
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