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1998 年度 実績報告書

ミャンマー国肝癌発生要因としてのサラセミア症の鉄過剰症と輸血関連疾患の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 10042006
研究種目

国際学術研究

研究機関岡山大学

研究代表者

岡田 茂  岡山大学, 医学部, 教授 (20033201)

研究分担者 THAN Swe  ミャンマー国立医学研究所, 所長
秋山 隆  岡山大学, 医学部, 助手 (80294411)
新津 洋司郎  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10045502)
小路 武彦  長崎大学, 医学部, 教授 (30170179)
石川 隆俊  東京大学, 医学部, 教授 (30085633)
キーワードB型肝炎 / C型肝炎 / 供血者 / 鉄欠乏 / ミヤンマー国 / 肝炎ウイルス
研究概要

本研究は若年者の肝細胞癌が多いミヤンマー国において,肝細胞癌の発生と鉄過剰症の関係,さらに,B,C型肝炎の広がりについても明らかにすることを目的として企図された.1998年12月25日〜1999年1月4日の期間で,ミヤンマー国立医学研究所の生化学部門,病理部門,および国立ヤンゴン総合病院血液疾患部門,肝臓疾患部門,国立ヤンゴン小児病院血液部門,ヤンゴン国立血液銀行にて調査研究を行なった.これまで,これらの施設についての,肝炎ウイルスの拡がり,鉄代謝などについて報告してきたが,今回は,供血者34名について,B型肝炎既往(HBc抗体),活動性B型肝炎感染(HBs抗原),C型肝炎感染歴(HCV抗体),血清鉄,TIBC(血清総鉄結合能),血清フェリチン値の測定をおこなった.ミヤンマーにおける供血者はすべてボランティアであり,売血者はいない.総て血液銀行で取り扱っている.
その結果
1) B型肝炎は既往22名(64.7%),活動性5名(11.6%),C型肝炎抗体陽性者2名(5.8%)であった.
2) 供血者には鉄過剰を示唆する者はいなかった.鉄欠乏者(血清フェリチン20ng/d1以下)は9名(16.7%)であり,何れも活動性の肝炎を有していなかった.
この調査研究により,これらの地域では供血者の中にも活動性のB型,C型肝炎の患者が存在し,鉄欠乏者も多いことが判明した.現在活動型のB型肝炎に関しては,輸血前診断が行われているが,C型に関しては,診断は行われていない.早急な対策が必要である.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2021-09-24  

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