研究分担者 |
安 允玉 ソウル大学, 医学部, 教授
加藤 洋 癌研究会, 癌研究所, 部長 (20010473)
神代 正道 久留米大学, 医学部, 教授 (90080580)
佐々木 淳 福岡大学, 医学部, 助教授 (90122697)
清原 千香子 九州大学, 医学部, 講師 (00169963)
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研究概要 |
1. 患者対照研究 大腸がんの遺伝的感受性要因と生活環境要因の交互作用を明らかにする目的で,大腸がんの患者対照研究を企画し、調査を開始した.ソウル大学病院および漢江聖心病院の大腸がん入院患者を症例群とし、非がんの入院患者から性,年齢および病院を大腸がん患者に合わせて対照を選ぶことにした。調査目標例数は各群200例とした。面接調査により喫煙、飲酒および食事などの生活環境要因に関する調査を行い,静脈血約7mlを採取することにした.白血球成分を含むバッフィー・コートと血漿の混合液を分注保存することにした。平成10年10月から調査を開始し,1月末までに大腸がん症例75名と対照24名について調査した.患者群と対照群の調査参加率はそれぞれ約85%と50%であった.血液サンプルはソウル大学において-70度で保存している。血液サンプルは逐次九州大学と福岡大学に搬送し、CYP1Al,GSTM1,,MTHFRおよびアポ蛋白Eの遺伝子多型の解析を行うことになる。 2. 病理学的比較研究 ソウル大学病院、久留米大学病院および癌研究所の大腸がん手術例各50例について病理組織診断基準の均一性を予備的に検討した。高分化型腺がんと中分化型腺がんの診断が3施設で違うことが判明したので、診断基準を統一させるための作業をおこない、比較可能な診断がおこなえるようになった。3施設の大腸がん手術症例の連続100例について部位別分布と病理組織像を比較する予定である。
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