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1999 年度 実績報告書

絨毛癌発生の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 10042009
研究機関九州大学

研究代表者

和氣 徳夫  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)

研究分担者 西田 純一  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
加藤 聖子  九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
加藤 秀則  九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
松田 貴雄  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10304825)
キーワード絨毛癌 / 胞状奇胎 / がん抑制遺伝子 / 7番染色体 / RCR-サブトラクション / SMAP31
研究概要

1)ヒト7番染色体上の絨毛癌抑制遺伝子:我々はヒト正常細胞由来7番染色体の絨毛癌細胞への単一移入及び絨毛癌DNAにおける欠失の解析により、絨毛癌抑制遺伝子は7q11.22領域に存在することを明らかにした。本領域を含むBACクローンを得、絨毛癌細胞株へ導入した結果、絨毛癌細胞の増殖特性及び造腫瘍性を抑制するクローンが得られた。同クローンからcDNAを得、絨毛癌細胞へ遺伝子導入を行い候補遺伝子の単離を行っている。複数の候補遺伝子はいずれも絨毛癌細胞で両側アリルが欠失している領域に存在することが判明している。
2)正常絨毛cDNA及び絨毛癌cDNA間でPCR-サブトラクションを行った。絨毛癌でのみ発現消失を示す複製のクローンを得、全塩基配列を決定した。SMAP31は、歯肉、脳での発現が報告されているESTであるが、正常絨毛でも高い発現を示すことが確認された。SMAP31は絨毛癌で両側アリルの欠失が示された。SMAP31の導入により、絨毛癌細胞の増殖特性は抑制された。増殖特性の抑制は細胞接着の障害を介していることが示唆された。SMAP31の一次構造の解析から蛋白へ翻訳されることなくRNAとして機能する遺伝子であることが予想されている。
3)RLGS法を用い、正常絨毛及び胞状奇胎間でDNAメチレーションに差を示すZAC/PLAG1遺伝子を単離した。本遺伝子はインプリントによる発現制御をうけ、一過性新生児糖尿病の原因遺伝子であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takada S et al: "Detection and cloning of an X-linked locus associated with a Notl site that is not methylated on mouse inactivated X chromosome by the RLGS-M Method"Genomics. 61. 92-100 (1999)

  • [文献書誌] Kamiya M et al: "The cell cycle control gene ZAC/PLAG1 is imprinted-a strong candidate gene for transient neonatal diabetes"Human Mol. Genetics. (in press).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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