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2000 年度 実績報告書

環東中国海における二つの周辺文化に関する研究-沖縄と済州の'間地方'人類学の試み-

研究課題

研究課題/領域番号 10044011
研究機関琉球大学

研究代表者

津波 高志  琉球大学, 法文学部, 教授 (90128489)

研究分担者 後藤 雅彦  琉球大学, 法文学部, 助教授 (30291553)
豊見山 和行  琉球大学, 教育学部, 助教授 (40211403)
大城 肇  琉球大学, 法文学部, 教授 (90168922)
徳丸 亜木  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (90241752)
鈴木 寛之  琉球大学, 法文学部, 助教授 (00305179)
キーワード環東中国海文化 / 周辺文化 / 済州文化 / 琉球文化
研究概要

3年間、単年度ごとに、日本側も韓国側もそれぞれ相手側から2人から3人を招待して研究成果報告会を行ってきた。最終年度である今年度、韓国側の報告会はソウル大学比較文化研究所、日本側は琉球大学法文学部アジア研究施設にて行われた。韓国側はその研究所の『琉球文化現地踏査報告書』で、今年度の成果をすべて明らかにしている。日本側はその研究施設の機関誌『琉大アジア研究』(平成13年3月31日刊行予定)で成果を公にすることになっている。
今年度得られた主な新しい知見を分野ごとに記すと以下のとおりである。
社会組織分野では、済州島における祖先祭祀の分割が従来の学説のように儒教的な画一化から漏れた形態ではなく、済州島独自の社会変化の中から出現してきたことが明らかになった。
地域開発分野では、済州島の中山間地域は地理的な条件から経済開発という観点からは厳しいとされていたが、必ずしもそうではない条件もあることを具体的に提言できる見通しを得た。
民間信仰分野では、これまで儒教式の祖先祭祀体系に位置づけられてきた「死婚」儀礼に、仏教寺院やキリスト教教会の強い関与の認められる事例を確認した。
口承文芸分野では、これまで取り上げられなかった民間説話の伝承過程と祖先祭祀の場との関係に関する資料を得た。
物質文化分野では、済州島で用いられてきた甕器(オンギ)の種類や用途をほとんど調べた。その結果、一種類の甕を除くと他は全てが済州島産であること、韓国本土よりもオンギの重要性が高かったことなどが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 全京秀: "両属の沖縄と分断の韓半島-東アジア的周辺部の過去と近未来-"韓国研究者達の見る21世紀の東アジア(韓日共同学術シンポジウム資料集). 38-42 (2001)

  • [文献書誌] 全京秀 他: "琉球文化の理解(III)"ソウル大学校比較文化研究所. 66 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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