研究課題/領域番号 |
10044016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 甲子園大学 |
研究代表者 |
廣田 昌希 甲子園大学, 人間文化学部, 教授 (30002744)
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研究分担者 |
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (20143620)
西川 祐子 京都文教大学, 人間学部, 教授 (50183538)
小路田 康直 奈良女子大学, 文学部, 教授 (30186671)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
杉原 達 大阪大学, 大学院・人文系, 教授 (40113138)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 日本 / 近代 / 国民 / 歴史 / 語り / 文化 / 差別 / 帝国主義 |
研究概要 |
1997年度から1999年度までの3年間にわたって科学研究費補助金を受けた本共同研究は、日本側研究者15人、アメリカ側研究者15人の規模で出発した。これまでの近代日本の歴史がしばしば一国史的であることを反省して、「近代日本を相対化する」ということを目標に、さまざまの分野の研究者が集まったわけだが、1997年は、コロンビア大学とカリフオルニア大学サンデイエゴ校、98年はプリンストン大学、99年はハーバード大学と、1年に1回の日米合同の研究会またはシンポジウムの開催を中心に共同研究を進めてきたが、日本とアメリカ、あるいは研究分野の違いによる誤解や言葉の壁を克服する作業がまず重要な問題であった。そして、その作業は同時にナショナリズムの問題をクローズアップさせることになった。共同研究の進め方が、互いの国籍がもたらす相互理解の障壁を形成することの自覚となり、これまでの日本史研究の一国史的な問題の立て方そのものを問題化させ、さらに日本とアメリカにおけるナショナリズムの問題、その共通性、共有制、相互浸透のあり方、国民国家における文化の構造の問題へと展開し、99年のハーバード大学での研究会では、1950年代に焦点を合わせてそうした問題を具体的に検討することが出来た。このたびの3年目を区切りとして、共同研究の成果をまとめ、1-2年後に公刊する予定である。
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