研究課題
国際学術研究
研究代表者を中心に執筆したDevelopment Strategies in East Asia and Latin Americaをもとに、全ての研究分担者に本研究プロジェクトの基本的アプローチを呈示した。計画経済や混合経済(国家セクター、伝統セクターが重要な部分を占める経済)からの市場経済への移行は、単に市場経済の法的枠組みを整備するだけでは十分でなく、市場に参加するアクターの能力の向上を行うとともに、制度的な要因に留意する必要があるとの観点から、特に市場経済移行期における参加・分配の問題を重視したフレーム・ワークを呈示したものである。そこで、これに関する意見交換を行い、特に市場経済移行のもとて教育、分配、中小企業の問題に焦点をあてて、各分担者が研究を進めていくこととなった。東欧(チェコ、ポーランド)、東アジア(中国)、ラテンアメリカ(チリ)において、研究会合を開催し、各自が本年度(及びそれ以前)行った研究を持ち寄り、これもとに比較分析を中心とする共通のフレームワークに基づく研究を開始させた。特に筑波チームにおいては、上記の英文の研究のほか、ベトナム、ペルーでの市場経済移行にむけた経済改革に関する研究を進め、それをもとに主要テーマに関する比較分析に用いることのできる共通の分析枠組みの構築をすすめ、これを次年度の研究会合に呈示すべく準備を行った。
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