研究課題/領域番号 |
10044029
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 介三 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
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研究分担者 |
張 克 大連理工大学, 管理学院, 助教授
楊 徳礼 大連理工大学, 管理学院, 教授
小林 敏男 大阪大学, 経済学部, 助教授 (20205470)
松繁 寿和 大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教授 (50219424)
林 敏彦 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (50047487)
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キーワード | 大連市 / 開発区 / 東アジア / 水平分業 / 日中経済交流 / 経営 / 労働 / 技術移転 |
研究概要 |
現在、中国の開発政策は大きく変わりつつある。大連理工大学の協力を得て、政策転換の動向を調査し、大連技術開発区を中心にした外資系(日系を含む)企業活動の、東アジアにおける水平的分業の実態を分析し、21世紀の日中経済交流のあり方を経営、労働、技術移転等の観点から多角的に検討することを目的として、第一年目がスタートした。 まず、中国の改革開放政策の実態を把握するために、『中国経済特区・開発区年鑑』、『大連開発区年鑑』の主要関連部分を翻訳し、中国年鑑等を参照し、マクロ情報を収集した。さらに、大連進出企業のミクロのデーターベースを構築して今後の研究の基礎固めをした。9月には、大連にて第1回日中合同研究会を開いて、今後の研究の進め方、中国の開発政策の現状と課題、日本経済・産業の動向などについて、研究報告を交えて討議した。そして、日本側スタッフと中国側スタッフが協力して、大連に進出している代表的な日系、米系、韓国系の企業(計20社)に対して、進出動機、生産要素の調達上の問題点、生産過程、販売政策、技能形成、技術移転、研究開発、経営管理上の問題点などについて、綿密な企業ヒアリング調査を実施した。 12月には、第2回の日中合同研究会を開き、日本企業の経営問題、日本産業の構造変革と対中国政策への影響等について、集中的に意見交換を行った。また、中国からの留学生や院生を交えて、日中の経済交流・協力のあり方について、公開討論会を行った。中国側スタッフによる、大連に進出している代表的な日系企業(6社)の本社に対して、経営戦略を中心に企業ヒアリングを行った。
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