研究課題/領域番号 |
10044030
|
研究種目 |
国際学術研究
|
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 光雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
|
研究分担者 |
アイスラー アンナ ストックホルム大学, 心理学教室, 助教授
新治 玲子 大阪城南女子短期大学, 幼児教育科, 講師
原田 章 大阪大学, 人間科学部, 助手 (10263336)
狩野 裕 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (20201436)
アイスラー ハンネス ストックホルム大学, 心理学教室, 教授
|
キーワード | 環境問題 / 自然保護 / 環境先進国 / 海洋志向性 / 自然のイメージ / 海のイメージ / 質問紙調査 / インターネット |
研究概要 |
1. 準備、調査票の作成 地球的規模で大気・海洋の汚染が進行し、地球温暖化、異常気象などに見られるごとく、自然環境の破壊は深刻な問題となっている。本年度は、海洋志向性(海の印象評価)に関する研究を基盤として、次のテーマを設定して研究を行った。初年度の作業として先ず、問題の所在を探り、海と感性および環境問題に関する社会調査質問紙を作成した。 ・ 海と感性:安らぎなど、海との感性的な関わりは、人間にとって極めて根源的なものである。現代人が直面している「心と環境」に関するさまざまな問題に対する解決策を求めて、海および山、川など自然に対する感性評価を調査項目に加えた。 ・ 環境保護:さらに問題を海洋から自然環境にまで発展させ、人々が自然保護の問題をいかに考えているか調査した。環境問題の多くは、人体に対する許容量の研究など、自然科学的なものが多いが、本研究は人々の意識・行動の面からこの問題を探り、環境問題先進国といわれるアメリカ・ヨーロッパ諸国と日本とでは、人々の意識がいかなる点において相違するのか、について国際比較を試みた。 2. 調査の実施 大学生を調査対象として、質問紙形式の調査を行った。調査実施国および地点は次の通りである。 ・ 日本:大阪、兵庫(国立大学、公立大学、私立大学、私立女子短期大学) ・ スウェーデン:ストックホルム(国立大学) ・ ドイツ:マンハイム、フライブルグ(国立大学) ・ アメリカ:ロサンジェルス、フィラデルフィア、ヒューストン、ボストン(州立大学、私立大学) サンプル数は現在のところ国内各地点100前後,計1500名強、国外各地点100前後,計400名弱である。 3. データの解析 これらのデータをコンピュータ入力し、統計処理を行った。結果はインターネットを通じて、研究者にはオンライン提示し、常時閲覧可能とした。現在継続して各種の統計解析を実施中である。
|