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1998 年度 実績報告書

作業組織の日中比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044031
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関神戸大学

研究代表者

奥林 康司  神戸大学, 経営学部, 教授 (90030717)

研究分担者 上林 憲雄  神戸大学, 経営学部, 助教授 (00243296)
森田 雅也  関西大学, 社会学部, 助教授 (40247896)
HONGLAN Yan  復旦大学, 管理学部, 教授
キーワード作業組織 / 在中国日系企業 / 個人主義 / 技術移転 / 国際比較 / 5S運動
研究概要

本研究の課題は、中日国営企業、在中国日系企業及び日本の親工場における作業組織を比較することにより、日本と中国の作業の仕方や管理者の役割の異同を明らかにすることにある。
日系企業として、松下電器産業、ソニー、日本電気、日立製作所などの日本工場及び中国で製造を行っている工場を訪問し、工場の作業者に対するアンケート調査を行うと共に、工場長及び製造部長や人事担当管理者及び現場の監督者と現場作業者にインタビュー調査を行った。
また中国国営企業については、海外技術研修センター(AOTS)の協力を得て、北京市光学計器工場、天津起動電機工場、上海東海電脳工場を訪問し、同じく工場管理者及び現場作業者にインタビューを行うことができた。中国国営企業にまでインタビューやアンケート調査できたのは今回の大きな成果であった。
アンケート調査は、現在、集計中であり、その分析は今後の作業である。
現場でのインタビューに基づき、中日の作業組織の比較をすると、次のように言える。
第1に、一般的に中国の労働者は個人主義的な行動をとるといわれているが、国営企業においては、職場の連帯感や相互援助はなお残っている。
第2に、成功している在中国日系企業では、日本の親工場と同じようなQCサークル、5S運動、改善運動などを導入している。しかし、制度は実施されているとしても、現場作業者の行動が日本の親工場と同じものとはなっていない。
第3に、中国国営企業と日本企業の技術水準にはなおかなりの格差が残存している。しかし最近の在中国日系企業は、欧米企業との競争もあり、最先端の技術を中国に移転している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koji OKUBAYASHI: "Drastic Changes of Chinese Civeil Life and Management in the Last Six Years." LVMH Conference,INSEAD,. (1999)

  • [文献書誌] 丁 揚陽・奥林・森田: "北京・天津の中国企業及び日系企業の実態調査報告" Discussion Paper,神戸大学経営学部. 1-30 (1999)

  • [文献書誌] 丁 揚陽・奥林・森田: "上海日系企業の生産システム及び人事労務管理の実態調査報告" Discussion Paper,神戸大学経営学部. 0-45 (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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