研究課題/領域番号 |
10044033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 龍谷大学 (1999-2000) 神戸大学 (1998) |
研究代表者 |
松岡 憲司 龍谷大学, 経済学部, 教授 (40141668)
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研究分担者 |
山本 恒人 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (60140183)
石田 浩 関西大学, 経済学部, 教授 (70148493)
藤本 昭 姫路獨協大学, 経済情報学部, 教授 (80030659)
田中 英夫 北海道情報大学, 経営情報学部, 講師 (90326570)
池田 潔 北九州大学, 北九州産業社会研究所, 助教授 (50295854)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 中国経済 / 内陸 / 中小企業 / 農村労働力移動 / 失業 / 一時帰休 / オートバイ / 国有企業改革 |
研究概要 |
本研究は中国内陸部経済の重要都市重慶経済の現状と問題点を明らかにし、重慶市の経済発展に関する政策課題を提示しようとすることを目的としていた。初年度の平成10年度には主に重慶市政府関係の調査を実施し、地方政府の政策について検討した。2年目以降は焦点を中小企業と農村にしぼった。中小企業関係ではさらにオートバイ産業に限定して、まず平成11年度にオートバイメーカーの調査を実施した。また平成12年度にはオートバイ部品メーカーにアンケートおよび聞き取り調査を実施した。オートバイを主とする重慶市の中小企業の現状と問題点については報告冊子の第1章から第8章までで述べられている。農村調査では農村の経済構造と労働移動について実態調査をおこなった。平成10年度は成都市近郊を平成11年度と平成12年度に農村班は重慶市の近郊地域で労働移動調査を実施し、重慶近郊農村と重慶市中心部との労働移動がほとんどないことを明らかにした。農村調査の結果は報告書冊子の第9章から第11章で述べられている。その間中国側は二回来日し、日本のオートバイメーカー、食品メーカーなどを視察し、重慶発展の参考とした。この研究プロジェクトの特徴は、経済開発とならんで環境や福祉などの社会開発の側面を含むことである。重慶の経済発展にとって大きな課題は環境問題の克服である。もうひとつは大型国有企業が多いため国有企業改革による失業者問題の解決である。この二点についての現地調査は初年度に限られたが、文献や資料を通じて問題点を明らかにしたのが、報告書冊子第12章と第13章である。
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