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1999 年度 実績報告書

社会正義と功利主義の実践可能性

研究課題

研究課題/領域番号 10044037
研究種目

基盤研究(A)

研究機関中央大学

研究代表者

音無 通宏  中央大学, 経済学部, 教授 (20041105)

研究分担者 永井 義雄  関東学院大学, 経済学部, 教授 (40019815)
樫 則章  大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (40194766)
有江 大介  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40175980)
土方 直史  中央大学, 経済学部, 教授 (30055123)
深貝 保則  東京都立大学, 経済学部, 教授 (00165242)
キーワード正義 / 功利主義 / 倫理 / 道徳 / 自由 / 経済(学) / 憲法 / 権利
研究概要

本研究は、倫理、生命、環境、資源問題をはじめ今日人類が直面しつつある種々な問題を視野に入れつつ、功利主義の有効性と社会正義実現へ向けてのその可能性を探ることにある。昨年度は本研究の初年度として、テーマに関して各参加者の比較的自由な選択と研究に委ねられたが、本年度は第二年度としてFor and Against Utilitarianism-Theory and Current Issuesという形でテーマをかかげ、研究を行なった。
本年度は上記テーマのもとに、当初の計画にしたがって、まず、日本(会場、東京都立大学)において1999年9月20-21日の2日間にわたってメンバーによる研究発表と討論を行なった。主たる報告者は海外(イギリス側)の研究者とし、それに対して日本側がコメントし討論をする形をとった。(平成12年度は再度、の本皮がロンドンに出かけ報告、イギリス側がコメントする研究会を予定)。本合同研究会での報告・討論は大きく、政治・法思想と功利主義、倫理学・道徳論と功利主義、経済学と功利主義の三つの区分できる。本年度はさらに、2000年3月アメリカ合衆国ノース・カロライナで第6回国際功利主義学会大会が予定され、日本側・イギリス側メンバーの多くが参加し、本年度の研究成果を発表する。本科研費のメンバーが国際功利主義研究の水準向上と発展に大きく寄与するものと考えられる。
本年度の研究成果の特筆すべき点として、1)現代倫理学・現代正義論と功利主義の関連に関する研究が最先端の水準でなされた、2)イギリス側研究者によりフランス革命期の功利主義政治思想の展開に関する開拓的な研究がなされた、3)日本側とイギリス側の一部の研究者により、ベンサム経済学に関する研究が進められ、経済学と功利主義との関連についての従来の説を覆す成果があげられたこと、を指摘できる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 樫 則章: "ピーター・シンガーと「生と死の倫理」"唯物論研究. 23-70. 55-61 (1999)

  • [文献書誌] 関口 正司: "ミルの寛容論"政治研究(九州大学). 47. 1-17 (2000)

  • [文献書誌] Takuo Dome(堂目 卓生): "Bentham and J.S.Mill on Tax Reform"Utilitas. 11-3. 320-339 (1999)

  • [文献書誌] 永井 義雄: "Was Bentham on Economist?"経済系(関東学院大学). 199. 37-45 (1999)

  • [文献書誌] 深貝 保則: "マルサス『人口論』初版における農業重視論"経済学史学会年報. 37. 57-69 (1999)

  • [文献書誌] 永井 義雄: "スミスとベンサムの法学・序説"名城商学. 49-1. 57-79 (1999)

  • [文献書誌] 堂目 卓生: "西沢・服部・栗田編『経済政策思想』所収(「ベンサムとミルの税制改革」)"有斐閣. Xiii+304 17 (1999)

  • [文献書誌] 永井 義雄: "自由と調和を求めて-ベンサム 時代の政治・経済思想"ミネルヴァ書房. 430 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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