研究課題/領域番号 |
10044046
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山岸 晧彦 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70001865)
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研究分担者 |
谷口 昌宏 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30250418)
高橋 正行 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50241295)
荒又 明子 北海道大学, 触媒化学研究センター, 助教授 (80001717)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 無機・有機ハイブリッド膜 / LB法 / SHG活性 / 非線形光学材料 |
研究概要 |
本研究では、粘土鉱物などの無機層状化合物を用いた非線形光学素子材料を開発することを目的とした。まずLangmuir-Blodgett法によって、粘土単分子層からなる超薄膜を製作する。これは、ナノスケールで厚さと配向を制御した粘土粒子な薄膜である。次に、この薄膜中に第二次高調波発生(SHG)能力のある金属錯体分子をインターカレートさせてSHG効率を測定した。用いる粘土鉱物の種類、金属錯体、あるいはインターカレート構造を最適化することによって大きなSHG活性を有する膜物質を開発することができた。 この目的のために初年度においては、北大グループでは、(1)粘土単分子膜の製作、(2)金属錯体の合成を行った。ベルギー側では、コロイド状に分散した粘土系におけるSHG測定を行った。二年度においては、これまでの両者の研究結果を統合して、以下の様な協同研究を行った。(1)まず山岸がベルギーに行き、北大で開発した粘土単分子膜精製法についての詳細をベルギー側に説明し、その方法の改良を検討した。(2)次に谷口がベルギーに行き、金属錯体のインターカレションされた粘土単分子膜について説明した。ベルギー側では、その膜を用いて、SHG活性に関する実験を行った。(3)つぎにベルギーからBart Deuffel氏が北大に来て、得られた結果について協同で検討した。また、AFMを用いて粘土薄膜の表面構造を観察した。(4)最後に英国ケンブリッジ大からBill Jones氏を招き、2年間にわたる研究の総括および今後の展開の方向性を探った。
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