研究課題/領域番号 |
10044052
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 義明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40192637)
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研究分担者 |
COWIE Lennox ハワイ大学, 天文学研究所, 副所長(研究職)
川良 公明 東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50292834)
祖父江 義明 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10022667)
若松 謙一 岐阜大学, 工学部, 教授 (30021801)
松本 敏雄 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (60022696)
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キーワード | 銀河形成 / 銀河進化 / クェーサー / 観測的宇宙論 / 星形成 |
研究概要 |
銀河及びクェーサーの形成と進化の理解は現代天文学における主要課題の一つである。最近のこの分野の研究動向は非常に暗い遠方の銀河を観測することにより、まさに形成途上の銀河(原始銀河)を捉えることに力点が置かれてきている。我々はヨーロッパ宇宙機関(ESA)が打ち上げた赤外線宇宙天文台(ISO)を用いて、中間赤外域及び遠赤外域でのディープサーベイを行い、多数の原始銀河及び原始クェーサーの候補天体を発見した。本研究ではこれらの天体の正体を明らかにするためにアメリカ合衆国にある優れた各種天文台を用いて(ハワイ島マウナケア天文台等)観測的研究を行ってきた。 1) 谷口はカリフォルニア工科大学のパロマー山天文台にて赤外線銀河の分光観測を行い、約30個の遠方の銀河の検出に成功した。 2) 谷口、柴田(研究協力者)、高桑(研究協力者)は微弱サブミリ派源の検出をJCMT電波天文台の15m電波望遠鏡(ハワイ島マウナケア山)によって行った結果、多数のサブミリ派源の検出に成功した。 3) 川良はカリフォルニア工科大学のサブミリ波天文台(CSO:ハワイ島マウナケア山)において約20個の遠赤外線天体のサブミリ波観測を行い、天体のスペクトルエネルギー分布を得ることに成功した。 4) 谷口、大山(研究協力者)、西浦(研究協力者)はケック天文台の口径10mの光学望遠鏡で取得した、中間赤外線銀河の可視光スペクトルを取得し、赤方偏移の分布及び星生成率の評価をすることに成功した。
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