研究課題/領域番号 |
10044052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 義明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40192637)
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研究分担者 |
祖父江 義明 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10022667)
若松 謙一 岐阜大学, 工学部, 教授 (30021801)
松本 敏雄 宇宙科学研究所, 教授 (60022696)
柴田 尚美 一橋大学, 商学部, 助手 (90235581)
川良 公明 東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50292834)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 銀河 / 活動銀河核 / クェーサー / 星生成 / スターバースト |
研究概要 |
宇宙初期に銀河がどのようなメカニズムで形成され、まだ100億年以上に及ぶタイムスケールでどのように進化してきたかを研究する事は、銀河物理のみならず宇宙モデルの観測的検証、そして宇宙という時空における人類の位置を確認するためにも極めて重要な研究分野である。近年、各種の波長帯で観測機器の性能向上にともない「観測的宇宙論」の分野は大きな発展を示してきており、少しずつ原始銀河の姿が見え始めてきた。 我々は原始銀河及び原始クエーサーを研究するため、ESA(European Space Agency : ヨーロッパ宇宙機関)が打ち上げた赤外線宇宙天文台(Infrared Space Observatory=ISO)を用いた波長7ミクロン(中間赤外線)及び90ミクロンと175ミクロン(遠赤外線)におけるディープサーベイ観測を敢行した。中間赤外線による探査はダストに隠された原始銀河候補を捜すためであり、一方遠赤外線の探査はダストに隠された原始クェーサーを捜すためである。その結果、我々は両方の探査で多数の赤外線源を検出することに成功した。 本研究ではこれらの天体の性質を明らかにするために現在の観測装置の極限までいかした観測的研究をケック望遠鏡、ジェームス・クラーク・マックスウェル電波天文台(JCMT)、VLA電波干渉計などの世界超一級の望遠鏡を使って行った。特に、JCMTで行った波長850ミクロン帯でのディープ・サーベイの大成功は、Nature誌に公表され、研究者の大きな関心を集めた。本研究でダストに隠された原始銀河及び原始クウエーサーの存在が明らかになった。
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